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特別話 この気持ちは変わらない。


「え?!」

「あ、いや今日楽しかったのでまたお話しできたらなと…。あ、でも受験で忙しいですよね。」

「放課後は難しいけど、お昼休みとかなら大丈夫だよ。」

「じゃ、じゃあまた今度、お昼休みにクラスの方にお伺いします!きょ、今日は有難うございました!」


蒼乃先輩と話せた喜び、蒼乃先輩には好きな人がいるという驚き…そんな沢山の感情があの時間でたくさん生まれたせいか、何かちょっと疲れたな…。


「…それでさ、立花先輩が…」


草華に相談…は何か今の空気的に違うかな。ってダメダメせっかくの学園祭なのに、楽しまないと。


「…だった?あれ、喜奈?おーい!」

「あ、ごめん、ごめん。ちょっとボーッとしてた。だ、だってまさかあの2人と話し、何なら一緒に過ごせるとは思わなかったんだもん!もー本当に有難う!」


やば、全然話聞けてなかった!

流石に結構深い傷かも…。いつも通り…いつも通りの私でいなきゃ。ちゃんと…笑えてるかな。

とりあえず草華にはバレてなさそう。


「そう言ってもらえてよかった。正直せっかく2人で遊べるのに…申し訳ないなって思ってたからさ(苦笑)喜奈、よく空気めっちゃ読んで合わせようとするから!」


【ドクンッ】


「そんなことないってー!(笑)せっかくだなんて、めっちゃ私のこと好きじゃん!嬉しい!さ、シフトの時間だし、行こ行こ!」

「そうだね!」



クラスの出し物・カフェは結構人気でその忙しさがさっきのことを忘れさせてくれた。普段だったら悲鳴をあげてるはずのこの忙しさが今日だけは有り難く思えた。


「よ!宣言通り来たぞ、草華!」

「いらっしゃいませ、立花先輩。宣言って…(笑)ご注文は…」


あ、立花先輩だ。来てくれたんだ。

他に3、4人もいる(笑)クラスの方たちかな。もう絶対草華のこと…ってあれ蒼乃先輩もいる!?まじか!


「こ、こんにちは。蒼乃先輩!」

「こんにちは、喜奈。さっきぶりだね(笑)今度会うって言ってたし、どうしようかなって迷ったりはしたんだけど…」

「いや、嬉しいです!ゆっくりしていってください!」


会話はこれだけで悲しかったけど、仕事しながら蒼乃先輩を見れたのは最高だった。


「それじゃ、シフト頑張ってね。」

「有難うございます!今度は、私からお昼休みにクラス伺いますね(笑)」


蒼乃先輩には好きな人がいる。それはわかってる。だけど…この気持ちは変わらない。変わりたくても簡単に変えることなんてできなかった…。


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