素直という鍵
喜奈、教室に戻ってきてたのか。
((もし仲良くい続けたいんだったらちゃんと聞くしかない。不安を消したいなら自分からその不安に踏み込むしかない、待ってたらなんも変わらんのよ。))
そうだ。待っててもダメだ。変われ、私。
喜奈の座る席に近づけば近づくほど心臓の音が大きくなる。大丈夫、私なら…大丈夫。いけ!!
「喜奈!」「草華!」
「「あっ。…ッフ」」
今、私は喜奈といつもみたいに笑ってる…。
あれ、私この1か月何を恐れてたんだろう。
まるで昨日までの気まずい1か月間がなかったかのように、私達は笑っている。
お昼休みが終わり、次の授業のチャイムがなったが
幸い次の授業が自習になったため、お互いこの1か月で何が起きたのかをゆっくり話せた。
もう変に考えたりしない、そう思い自分の言葉で素直に出来事も気持ちも伝えた。
喜奈もしっかり伝えてくれた。
今まで考えて、時には辛くなって…ずっと迷路の中で何日も何日も出口を探し続けていたはずなのに。何だ、出口はこんな近くにあったんだ。素直という鍵を使えばこんなにも速く出口の外に進めるんだ。
お母さんに話す時も同じ感覚になるんだろうか。
なれたらいいな。
素直を大切にすれば、出口に進んでそして私は本当に変われるかもしれない。
「今日の夜、私はお母さんと話す。」
喜奈に伝えた。それを聞いた喜奈は
「やりたいと思うなら、何があっても自分の気持ちを曲げちゃダメ。大切にするの、自分の気持ちを。」
と伝えてくれた。私は立花先輩みたいだなと面白さとこんなにも応援してくれるんだという嬉しさが混ざって私は笑ってしまった。




