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“あの塔のてっぺんには、天使様が住んでいるんだよ”


突然城に侵入してきた少女を捕らえようとした兵士達は、その御伽噺が本当のことだったのだと知りました。


塔に開いた大きな穴から2人の少女が飛び立ちました。

1人は機械の羽根を背負い、もう1人は大きくて立派な白い翼を広げています。

まだぎこちない飛び方をする少女を、もう1人が支えるように飛ぶ様をたくさんの国民が見ていました。


ある者はその姿にじっと祈りをささげ、

ある者は驚きのまま見送って、

子ども達は喜び騒ぎ走り回り、

狂ったように泣く王妃を支える王様や、

城の影から安心したように見送るメイドも、

たくさんの人々が天使を見ました。


2人の天使は城を抜け、街を抜け、森を抜けてどこまでもどこまでも・・・。


広い世界のどこかへと飛んでいってしまいました。


その後の2人を知る人は誰も居ません。

ただ、とても腕のいい“何でも屋”に相棒ができたらしいという噂が静かに静かに、広まっていったのでした。



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