表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第一章 救世主

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/572

第90話 終わりの始まり - バグった女神のステータス -

 残るは【聖地・ランスロット】のみ。

 そこは『冥界の死女神・アルラトゥ』が完全支配しているという。


 元々は人間も住んでいたらしいが、今は無人。

 聖地内は、人間はおろかモンスターもいないと――メサイアは言う。


「ほう、そんな情報を持っていたのか」

「ええ、まあ~ちょっと、ね」


 メサイアは、ベッドの上で気怠(けだる)そうに大の字になっている。やる気がなさそうだが……ちょっと体調が悪そうにも見える。


 ちなみに、今ここはメサイアの部屋である。何度か入ったことがあるが、こう長時間滞在するのは初めてだ。


 なんだか落ち着くし、甘いイイ匂いがする。

 これが女の子の部屋ってヤツか……。


「メサイア、お前、ワンピースの肩紐(かたひも)がずり落ちてるぞ……」

「面倒くさい~そのままでいい~。それよりサトル、抱っこ~」

「なんでだよ! お前はいつから幼児退行したんだ!?」

「なんか最近……だるいのよね。物凄い倦怠感(けんたいかん)っていうか……起き上がるのも精一杯」


 と、本当に重そうに体を起こすメサイア。肩紐が外れていたので、ワンピースがそのまま(はだ)けてしまうワケでして――。


「あ……いやあああああ、見ないでよバカサトル!!」

「だからさっき忠告したろうに。――って、下着くらいつけろよ、なんでノーブラなんだよ、お前……」


「だ、だるくて……本当にだるいの。ちなみに、あまりにだるくて下も穿()いてない……」

「ばっ……! 下もかよ! ああ、もう分かった分かった。体調が悪いのなら寝てろ。今は【移動スキル】で『家』は勝手に動いてるから、直に聖地に到着するだろ」


 ――そう、今現在の『家』は高レベルの【移動スキル:クローラー】により『無限軌道(キャタピラー)』が装着され、戦車の如く移動できるようになった。


 移動速度は、通常の3倍はあるだろうか、中々の速度を誇る。

 しかも不思議と振動はほとんど感じられない。快適である。



 【聖地・ランスロット】まで――あと三日。



 それまでに、パーティメンバー全員のレベルをカンストさせねば。ちなみに、現在のみんなのステータスだが……。



 サトル:【Lv.9997】

 ステータス①:HP800,900 SP98,180 FLEE4980 HIT4980

 ステータス②:ATK299500+SSS DEF49800 AGI6980 INT5950 LUK&Cri198+B

 主スキル:血の煉獄、ホーリーブレード、ダークニトロ、ヒドゥンクレバス、パニッシャートライデント、アブソリュートサイレンス、リミットブレイクα、β、γ、聖槍・アンティオキア、ライトオブジャッジメント、オーディール、トランセンデンス、イミテーション、エンデュランス



 メサイア:【Lv.縺吶∋縺ヲ縺ッ】

 ステータス①:謨代>縺溘a縺ォ

 ステータス②:荳也阜縺ォ逾晉ヲ上r

 主スキル:リグレッション



 リース:【Lv.9874】

 ステータス①:HP128,411 SP27,600 FLEE1000 HIT120

 ステータス②:ATK1 DEF10300 AGI1 INT9999 LUK&Cri99

 主スキル:掃除、プロミネンス、エターナルフロスト、ダークサイクロン、ダイアストロフィズム、ダークコメット、ヘルサモン、ホーリーグレイル、ビッグバン



 フォルトゥナ:【Lv.9986】

 ステータス①:HP333,331 SP50,100 FLEE3000 HIT1230

 ステータス②:ATK105000+S DEF18000 AGI7699 INT3600 LUK&Cri255+SSS

 主スキル:料理、覇王天翔拳、覇王爆砕拳、冥王風神拳、冥王雷神拳、覇王龍星拳、グロリアスヒール、グロリアスブレッシング、グロリアスサンクチュアリ、覇王轟翔波、覇王葬破懺



 ベル:【Lv.9999】

 ステータス①:HP3,000,000+SSS SP9,999 FLEE500 HIT500

 ステータス②:ATK1 DEF300000+SSS AGI1 INT8000 LUK&Cri235+SS

 主スキル:ホーリーシールド、グレイスシールド、ホーリークロス、ロイヤルシールド、エレメントシールド、ヴィーナスシールド、ルーンシールド、エグゼキューションシールド、オーディンシールド、アポカリプスシールド、グロムシールド、グノーシスシールド、ヒーリングシールド、ネメシスシールド、アークシールド、アヴェンジャーシールド、ジェネシスシールド



 とまぁ……この前のドラゴンを倒した事もあり、大幅にレベルアップしたのだった。おかげで、全員『9000』は超えたところだ。


 ベルはついにレベルがカンストしてしまった。

 ので、お祝いを直ぐにするつもりだったが、ベルがみんなカンストしてからでいいと言ってくれたので、そうする事にした。



「…………ん? まてまて……メサイアのステータスおかしくないか?」



 よく見ればバグってやがる。

 そういえば、アイツさっきから「だるい」と連呼していた。……まさかそれに関係があるのか?


「お、おい! メサイア、ちょっと聞きたいんだが……」

「なによ……」

「お前、ステおかしいぞ。なんかスキルも『リグレッション』ていうのしかないし、調子が悪いのと関係あるのか?」

「なに言ってるのよ。そんなワケ…………え?」


 それを見ると、メサイアは驚いていた。


「あ……ああ、そっか。わたし、死神に戻りつつあるみたいね」

「え、死神になるとステータスこうなるのか?」

「うーん、多分? よく分かんない」

「分かんないってお前……。キスしておくか……」


 そう、なぜか俺とキスすると女神に戻るらしい。

 その理由は定かではないが――ともかく、手遅れになる前に。


「メサイア……いいよな」

「……んっ」


「――――――」


 確認する前に、唇が重なった。


 …………そんな、がっつかれるとは思わなかったが。まあいいか。



 ◆



 死神たちはまだ寝ている。

 どうやら相当疲れていたらしい。……どんだけ道に迷っていたんだよ。


 死神たちは寝かせておくことにし、俺は台所で料理しているフォルの可愛いお尻に触れてみた。


「えい」

「きゃあぁ!? ……あ、兄様! あの、これはいったい……」

「親愛の証」

「そ、それは嬉しいですけれど、突然触るのは如何なものかと」

「ほう。突然俺の部屋に入ってきて、突然俺の腹筋を()め回すのはいいのか~、へえ~、知らなかったな」

「うぐっ……」


 これは昨晩のお返しなのだ。

 フォルのヤツ、こっそり俺の部屋に忍び込んで襲って来やがったからな。まったく、とんでもないヘンタイ聖女である。けしからん。


「ついでに頭も()でちゃおうっと」

「そ、それは……すっごく嬉しいです♡」


 目を細め、気持ちよさそうにしている。


「それで兄様、今日はご飯を食べ終わったら……夜は、狩りに出られるのですね?」

「そそ。この先【聖地・ランスロット】の前にある『森』には『Lv.9000』相当のモンスターばかりが生息しているらしい。まあ、たぶん、アルラトゥが聖地防衛のために、好き放題に配置したんだろうけどな。そいつらを狩りまくって最終レベリングする」


「なるほど。今回でみんなのレベルをカンストさせるんですね」

「そーゆーコト。だから、美味い飯を頼むぜ」

「はい! 腕によりをかけて作りますね」


 フォルは料理に戻った。

 ……やっぱり、イイ尻してんなぁ……。



 ◆



 気絶していたリースが復活した。その第一声が――


「裸のヘンタイを見ました……」

「リース。そりゃ、キミのお父上だ」



「………………お父さん?」



「そ。キミの親父さん。もう捨てちまったけどな」

「いやああああああああああああああああああ!!!」


 なにか悪夢を思い出したのか、リースは取り乱した。


「お、落ち着けリース! 悪夢は去った! 去ったんだ!」

「……うあぁぁぁん、サトルさあああん!」

「よしよし、怖かったんだな。俺の胸で好きなだけ泣くといい」


 こりゃもうトラウマものだぞ。

 あの親父さん、娘になんてことを……。


「サトルさぁぁぁん、もうあたしにはサトルさんしかいません。一緒に幸せな家庭を築いていきませんか……。あたし……あんなお父さんのところへ帰りたくないです」


「まあまて、リース。あんなお父さんかもしれないが、それでも父親だろう。滅多なことを言うもんじゃない。あー…ほら、裸なのは娘と会えないストレスとかあったのかもしれないし、親父さんの気持ちも()んで(?)やるべきじゃないかなー…」


 俺は、もっともらしく言ってみたのだが……


「いやです」


 リースは全力で拒否した。

 顔がまるで笑ってない。


 ま、まあ…………時間が解決してくれるだろう。



 ◆



 【 ナイトメア・フォレスト 】



 腹を満たした後、俺たちは外へ出た。

 夜のフィールド・ダンジョンは危険度が増すのだが、そのリスクは承知の上。夜は、モンスターが強くなる代わりに、経験値も増すのでレベリング効率はむしろ上がる。


 今の俺たちなら、たぶん何とかなるだろう。


「よし……みんな、森に入るぞ! 覚悟はいいな!?」


「「「はーい」」」


「やだー!!」



「おい、ひとり駄々(だだ)をこねてるじゃないか。手を挙げなさい!」

「だるい~疲れた~もう帰る~」


 あー、メサイアね。

 まだ、だるいのかよ。仕方ないヤツだ。


「メサイアは俺が背負ってでも連れていく! ベルは、すまんが壁役として先行してくれ。リースは俺の(そば)にいること。フォルもな」


「りょーかい。じゃ、みんな、わたしの盾から離れないようにね~」



 俺たちはついに……

 最後のレベリングへ向かった!

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ