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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十四章 魔人降臨

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第529話 魔獣化したモンスターの奇襲!?

 メサイアにエクサニウム100個を託した。

 特殊転移用ゲート『レンブラント』を量産してくれるはずだ。

 詳しい設計方法をミクトランに聞くといって、どこかへ行ってしまった。


 またしばらくは別行動だな。


 ――そんなワケで俺は、別荘(ヴィラ)でダラダラ過ごしている元死神三人衆を探すことにした。久しぶりだし、もう少し話してみたい。


 家の中を探したが、見つからなかった。

 ……いったい、どこへ行ったんだ?


 庭に出てみると、やっぱりいなかった。

 が、独特な気配を感じた。……これは“屋根”か。


 上を向くと、屋根に寝そべるオルクスの姿があった。サングラスなんてつけて、しかも南国風なラフな格好をしているし、くつろいでいるな。


 俺はひょいっと屋根に飛び乗り挨拶をした。



「よ、オルクス」

「サトルか。小さいから一瞬分からなかった」


「悪いな、子供の姿で」

「いや、可愛くていいと思う」


「それより、プルートとモルスは?」

「二人は遊びに行くと言ってカジノへ行ったよ。メサイアに煽らわれてね」



 メサイアのやつ、なに射幸心煽ってんだよ!!

 二人が破産したらどう責任を取る気だっ!


 仕方ないな、あとで様子を見にっておくか。

 もし、プルートもモルスもギャンブル中毒になっていたら、ヤバイぞ。



「大丈夫だよな?」

「所持金はたいしてないさ」

「ならいいけどさ」

「ざっと100万セルだが」


「大金じゃねえか!!」



 やっぱり、直ぐに止めにいくか。100万セルも使わせるなんて心苦しすぎだろ。しかも、今は『女神』なんだぞ。女神様から金を取るってどうなんだ……?


 いや、細かく言えば女神が女神から徴収しているようなものだから……いいのか。



「それより、魔人だけど」

「あ、ああ……サリエリな。詳しいことを知っているか?」


「もちろん。彼女は全人類を魔人にする気だ」

「なんだって……!」


「つまり――“人類魔人計画”ってところかな」



 なんだその、補完計画的な!

 そんな目的もあったとはな……【死の呪い】だって厄介だったっていうのに、それ以上のことをしでかそうとしているとはな。魔人め、恐ろしいな。


 ゾッとしていると、街中の方が騒がしくなっていた。


 なんだ?


 向こうの方で叫び声がするような。



「……なあ、オルクス。変じゃないか」

「そうだな。モンスターの気配だ」


「なっ……またか!」


「たぶん、魔人の影響だろう」



 オルクスがそう断言した瞬間だった――




【緊急速報:ブラッドベアが出現しました!! 直ちに討伐してください!!】




「なにぃ!?」




 ブラッドベアだって……!


 その昔、悪夢の森にいたヤツじゃないか。すげぇ凶悪なクマなんだが、今回は様子がおかしそうだ。


 つか、こんなメッセージが表示されるようになっていたんだな。

 恐らくは世界ギルドの計らいだろうけど、いつの間に。



 オルクスと共に街中へ向かうと、確かに一匹のクマが暴れまわっていた。凶悪な爪で人々を襲い、血祭りにあげていた。なんて恐ろしいクマだ。



「ブラッドベア……かなり高レベルだな」

「分かるのか、オルクス!」

「まあね。これでも今は“女神”だから」



 なるほど、死神時代とは能力が違うわけか。


 このままでは住人や観光客が危ない。それに、建物も破壊されかねん。俺が倒す!



 噴水の方へ向かうと、ブラッドベアが子供を襲っていた。……おい! あの野郎!



「きゃあああああ!」


「いけええええ、オートスキル! 覚醒煉獄!」



 ゴォォォォォォっと凄まじい火炎がブラッドベアに向かっていく。俺は今のうちに倒れている子供を――ん!?


 子供じゃない!!


 この小柄な女の子はリースだ!



「あぅ、助かりました~…って、サトルさん!」

「なんだ、リースだったのか」


「うあああん、怖かったです。助けてくれてありがとうございますぅぅぅ」



 わんわん泣くリースは俺に抱きつく。って、今の俺は小柄だから、抱きつかれると視界が奪われて――ぬあッ!


 リースの谷間が目の前にぃぃぃっ!



「遊んでいる場合か、サトル!」



 背後にオルクスが降り立ったらしいが、視界を奪われて見えん!

 つか、遊んでなどいない! 断じて!!


 どうやら、オルクスは大鎌を取り出したらしく、その武器でブラッドベアにトドメを刺したようだ。


 撃破したような音が聞こえたので、もう大丈夫そうだ。



「リース、終わったぞ」

「よかったぁ……サトルさんのおかげです!」


「いや、オルクスにもお礼を言ってやってくれ」

「オルクスさん? あ、女神の! ありがとうございましゅ!」



 滝のように涙を流すリースは、礼を言ったが噛んでいた。よっぽど怖かったらしい。



「いやいや、礼はいいさ……お嬢さん」

「ひゃうっ」



 そうだった。オルクスは妙にリースを気に入っているのだった。絶対にあげないぞ!


 さて、これで討伐は完了だな。

 それにしても、ブラッドベアの様子がおかしかった。以前とは違い、真っ黒だったし……明らかに強かった。多分、魔人の要素が入っていた。


 まだ残骸がある。

 ちょっと詳しく調べてみるか。

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