表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

491/572

第482話 死神にならないか!

 無事に蘇生を果たした俺は、目の前のアイアンゴーレムを直ぐに任意攻撃(・・・・)した。



【覚醒煉獄!!】



 地属性モンスター相手ならば、火属性魔法である『煉獄』が効果抜群である。弱点攻撃となり、二倍のダメージを与えた。


 正直、任意発動は面倒臭いのだが状況が状況なので仕方ないッ!



「サトル!」

「大丈夫だ。無事に蘇生したぜ!」


「よ、よかった。今度こそ死んじゃったのかと……」



 涙目になって心配してくれるメサイア。そんな弱弱しい表情を向けてくれるとはな……心の底から嬉しいぜ。


 でもな、蘇生回数はゼロになった。次に死亡したら、もう終わりだ。



「そこでだ。メサイア、死神にならないか!」

「…………は?」


「死神になれ! 俺の蘇生回数を増やすために、死神になるんだッ!」



 勧誘すると、メサイアは明らかに白い目を向けてリースの後ろに隠れた。……引きすぎだろ。

 てか、リースも困惑していて可愛いな。


 じゃなくて。


 そんなに嫌とはな。だけど、そんな風にされると余計に死神にしたくなった!



「早くしないと(俺が)死んでしまうぞ!!」


「そ、そうなの?」

「ああ。アルクトゥルスとソフィアが言っていた」


「え、あの二人が!?」



 そういえば、メサイアの親なんだよな。前向きすぎる性格なせいか――それとも単に話したくないだけなのか、普段アルクトゥルスとソフィアのことを話さない。話したがらない。

 後者だろうけど。

 両親を嫌っているってことはないだろうけど、今後改めて聞いてみるか。



「お前を死神に戻し、死神専用スキルで蘇生回数を増やせるんだと」

「うーん、そもそも【死の呪い】がないとねー」

「あるぞ」


「あるの!?」


「黒い魔導書だ。ほぅれ、これ」



 (ふところ)から『黒い魔導書』を取り出す俺。

 蘇生の間際にソフィアから貰ったのだ。


 見せるとメサイアは、妖怪モンスターでも見るかのような怪訝(けげん)な表情で、今度はフォルの後ろに隠れていた。隠れるの好きだな、おい。



「…………わ、私は私の、女神としての責務を全うするわ!!」



 珍しく、めちゃくちゃマトモなことを言うな。まるで俺のスキル名みたいな人なことを言う。

 それはそれで嬉しいのだが、しかしだなぁ……。



「まあまあ、兄様。姉様はトラウマになっているんですよ。解かってあげてくださいまし」


「そ、それもそうだな。すまん、メサイア」



 謝罪を申し上げると、メサイアはちょっと涙目になってホッとしていた。やっぱり、死神になるというのは気が滅入るというレベルではないらしいな。


 とはいえ、死神時代もあった。


 あの時は……いや、苦しんでいたな。

 俺は(そば)で見ていたのを思い出した。



「でも、サトルの為ならいいわ」

「え……いいのか」


「その代わり……デ、デートしてよね! 二人きりで!」


「んなッ!」



 フォルとリースがいる前でデートの誘い。勇気あるな、メサイア! というか、俺は心底ビビっていた。

 まさか向こうから誘ってくるとはな。



「どうなの?」



 もちろん、断る理由なんてない。



「了解した。その条件をのむ」

「そ、それならいいわ」



 見つめ合っていると、フォルとリースは憤慨(ふんがい)した。



「ちょっと兄様! どういうことですか! 浮気ですか!!」

「サトルさん……! あたしとは遊びだったんですか!?」



 で、ですよねぇ!!


 とんでもない誤解だけどな!


 俺はみんな大好きなんだー!!



「順番だ。次はフォル、最後にはリースともデートする!」



「わぁい♡ 兄様とイチャラブデート楽しみです♡」

「あたしは最後……でもいいですね、最後も悪くありません!」



 フォルは、超弩級にチョロいのでヨシとして……リースも案外柔軟である。おかげで命拾いした。


 さて、蘇生回数のことは一旦置いておき『鉄』を入手しまくらねば。


 再びアイアンゴーレムを狩っていく!


 今度は油断せず、確実に倒していかねばな。



 オートスキルに『覚醒煉獄』をセットして、俺は先へ進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ