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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第464話 エルフたちを救った

 リースのディスペル(強化済み)により、ついにメサイアとフォル、ベルは元の性別である『女』に戻ることができた。


 男となった姿は確認できなかったが、リースは見ているんだよな。俺も一度くらいは(おが)んでおくべきだったか……?


 ――いや、先に心の方が砕け散っていたに違いない。


 ショックで二週間は寝込んでいただろう。


 うん。これで良かったんだ。



「あ~…やっと女に戻れた……」



 安堵(あんど)し、脱力するメサイア。かなり憔悴(しょうすい)しとるな。それはフォルやベルも一緒で顔に疲れが見えた。



「……うぅ。兄様、わたくし……もうお嫁にいけません」

「大丈夫だ。俺がもらってやる」


「本当ですか!! さすが兄様です! 兄様、兄様ぁん♪」



 目をハートにして俺にくっついてくるフォル。なんだ、いつも通り元気じゃないか。



「いや~、トイレがきつかったよ。理くん」

「おう、ベル。さすがのお前も性別男は参ったようだな」


「そうだね、男の子は厳しいね。しかも、ビキニアーマーだったから余計に」

「そりゃ……ヤバいな」



 ベルだけは見なくて正解だったな――って、まて。てことは、リースのヤツ……ビキニアーマー姿の男の子版ベルを見たのか!?



 おいおい、ヘンタイすぎないか!

 リースもなに普通にしてんだよぉ!


 エルフだから感性がズレているのだろうか。わからん。



 とりあえず、全員無事に性別が戻った。

 それからリースは、性別変換スキル『ペルソナ・ノン・グラータ』の犠牲者を元に戻していった。


 今回ばかりはリースのMVPである。



「ありがとうございます、リース様」「あなたこそ真のエルフだ」「こんな小っちゃくて可愛いのに、凄いです!」「まさかこの世に上級ディスペルを扱えるエルフがいるとは……」「賢者を超えたんじゃないか?」「リースちゃん、あんがとー!」「やっと男に戻れたああああ!」「女の子も良かったけど、やっぱり男だな!」



 女だったことを惜しむエルフもいたが、大半は元に戻った。もちろん、中には自らそのままを望むエルフもいたらしいが。



「お疲れ様、リース」



 率先して褒めたたえるメサイアは、リースの頭を()でてやっていた。まるで猫を扱うがごとくゴッドハンドで。女神だから間違いではないケド。


 一方のリースは気持ちよさそうに目を細めていた。

 俺もリースを撫でてえ。



「兄様、わたくしの頭でよければっ!」

「……えぇ」


「なんで嫌そうなんですかぁ! もう、そんな兄様は許しません。久しぶりに腹筋をペロペロしちゃいますっ」


「うぉい!!」



 この聖女は本当にやるから困ったぜ。嬉しいけど!

 しかしここはルクルのポーション屋の前。さすがに問題になるので、俺はフォルを止めた。


 それにしても、カムランにはかなりの数のエルフがいたんだな。


 今や最初に来た頃のようなゴーストタウンではなく、本来の活気があった。



 広場はエルフだらけで驚く。

 老若男女、こんな多くのエルフが家に閉じこもっていたんだな。すべてはポウラのせいだが、もうヤツもいなくなった。


 平和そのものだ。



 ――いや、まて。



 俺らの本来の目的は『聖地』へ行くこと。


 そうだ。

 厳冬期で山ダンジョン『ケントゥリア』の登山は厳しい。ので、他の手段を考えた結果、このカムランならエルフの秘術で行けるかもしれないと、リースが言っていた。



 ああ、待て待て。



 その前に重要なことを忘れていないか、俺よ。



 そうそう、温泉だよ。温泉。

 せっかく平和になったんだぜ、温泉に入らないとなぁ……! もちろん、混浴だよな?

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