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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第404話 第9998代皇帝・ゴーレムの精霊王

「――というわけです」

「まて、ハショりすぎだ! もう一度説明しろ! 今ので第9998代皇帝ジークムント・ケッヘルのことがサッパリ分からなかった」


 シモノフは、ゴチャゴチャと何か言っていたが、意味不明すぎた。



「ですから、陛下はエルフ族であり、ドラゴン族でもあり、ドワーフ族でもあり、オーク族でもある。そして、天使と悪魔の血を引き……ゴーレムの精霊王でもある」



 …………。


 やっぱり、意味わかんねええええええええ!!


 第9998代皇帝ジークムント・ケッヘルはバケモノか、何かかよ。



「つまり、いろいろとハーフなんだな」

「そういうことです!!」

「最初からそう言え!」



 まったく、とんでもない皇帝らしいな。

 なんだよ、エルフとかドラゴンとか……!


 でも俺には種族とか関係ない。


 最強装備をしているし、なんなら神様なので。



「で、どうするのです?」

「なにが?」

「私との決着ですよ。つけるんですか、それともこのまま皇帝陛下に挑みますか」


「もちろん、時間を無駄にしたくない。お前とは戦わない。イイヤツそうだしな」

「な、なんですかそれ! 私を侮辱するとは……う、嬉しくなんてないんですからね!!」


 なんでツンデレ風なんだよ。

 てか、めっちゃ嬉しそうじゃねぇか!


 とりあえず、シモノフに戦意はないようだ。



「じゃあ、案内を頼むよ」

「分かりました。えっと……」


「ああ、俺のことは“サトル”でいいよ。みんなにはそう呼ばれているからな」


「では、サトル。城内へご案内しましょう」



 背を向ける執事のシモノフ。

 俺は彼の後をついていく。


 シモノフの後をついていくと、ゴーレムモンスターに襲われる気配は全くなかった。


 なるほど仲間には反応しないというわけか。


 城内へ入ると、やはりゴーレム兵がこちらを警戒した。



「大丈夫なのか?」

「ええ。ゴーレム兵、彼は“お客様”です」



『――――』



 どうやら、ゴーレム兵は俺を客として認識したようだ。襲われる心配はなくなった。そもそも、襲われても、あの程度ならワンパンだけどな。


 しかし、フォルたちの様子も気になるな。


 こっちに追いつけるかどうか。

 まあ、フォルならきっと大丈夫だろうけど。


 一番心配なのはニコラスだ。


 きっと今頃は、

 アイツは、フォルに守られているに違いない。



「シモノフ、城の中も厳重なんだな」

「ええ、まあ……皇帝陛下をお守りする為にです」

「それにしても、なんでゴーレムなんだ?」


「陛下がゴーレムの精霊王でもあるからです」

「ああ、言っていたな」


「エルフ族であり、ドラゴン族でもあり、ドワーフ族でもあり、オーク族でもある。そして、天使と悪魔の血を引き……」


「だから、それはいいって!」

「左様ですか。……まぁ、とにかくですね、偉大なお方なのです」

「けど、俺を通して良かったのか?」

「……サトル。私をただの執事と勘違いしているようですが、誤解なきよう」


「なに?」


「私は、陛下の力を信じているから、あなたを落とした。それだけです」



 さっきまで感じなかった殺気を感じた。

 コイツ……忠誠心は人一倍か。

 異常なまでの闘気を発していやがる。


 なるほど、本気ではなかったか。


 となると皇帝も、それなりのレベルというわけか。


 面白い。

 久しぶりに腕がなる。



「そろそろか?」

「ええ。この先が“皇帝の間”となります。これより先へ進めば……二度と外へ戻れないでしょう」


「それはどうかな」



 俺は【超覚醒オートスキル】を展開。

 いつ襲われても、無数のスキルが反撃する。


 そして、極めつけは超覚醒・世界終焉剣エクスカイザー。


 さて、皇帝とやら……ついにご対面か。

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