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【完結】宣誓のその先へ  作者: ねこかもめ
【二話】少年と少女。
19/269

(19)新たな日々は六割七分

 屋敷に着いた俺たちは、積み荷を降ろし、順番に風呂を済ませた。

食事も配給のものを適当に食べ、いつでも寝られるように。


俺は、お姉ちゃんの報告書作成を手伝った。

あのクモ、特殊な個体について、記憶の限りを話した。


それも三十分ほどで終わり、もう休もうと自室へ。

大あくびをしながら扉を開けると、先客がいた。


自分の部屋なのに。


「お邪魔してまーす」

「まあそうだろうと思ったよ」


枕元の照明を付け、部屋は消灯。

布団に入り、羽毛の感触に全身が包まれる。

アイシャも布団に入ってきた。


あ、もう忍び込むとかでもないんですね。


まあいいか。


王から命令がある場合は、余程の緊急事態でない限り朝九時過ぎに伝令が来る。

それまでに起きれば大丈夫だ。依頼の手紙も入ってなかったし、少し早いが今日はもう寝よう。


枕元も消灯した。


「おやすみ、ユウ」

「ああ、おやすみ」


瞼を閉じると、すぐに睡魔に襲われた。今日はよく眠れそうだ。



 ……と、これが、俺が新しく手に入れた日常だ。

今日はちょっと特殊だったかもしれないが。

疲れる日がほとんどだが、それでも充実していた。


しかし、あの頃のことを忘れたわけじゃない。

十年近く経過した今も、出来ることならあの日々を取り戻したいと思う。

それと同時に、失ったものは取り戻せないという事も理解している。


そんな自己矛盾を抱えていた。


だから俺は、その時その時で自分が出来る

精一杯のことをやっているつもりだ。


いつか、あの誓いを果たす日が来ると信じて。


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