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モブ、王子に会う。

うーん、2時間馬車移動は乗り心地改善していても辛いですね、サスペンションどうこうではなく街道の整備とアスファルト舗装したい、石油湧かないかしら。

街道用のレンガは面を出すのに手間が掛かるし、コンクリートはどうなんでしょう、作り方分かりませんが岩を砕いて石灰と混ぜるの??土木系転生者居ませんか・・・


「奥様、野営地が見えて来ました」

御者、昔から公爵家に居るボブさんです、ボブ爺は私が乗る馬車は必ず御者をします。

「ありがとう、お疲れ様、皆の分の食事も用意してあるから、それ食べて休憩していてね、ヴィルヘルム様と食事したら帰るから2.3時間前後の滞在になると思う」

「はい、畏まりました、わざわざ我々にもありがとうございます」

皆の食事はシェフが、流石にワインはありません、飲酒運転?はダメです、注意力散漫になりますし。




「嬢ちゃん!わざわざすまねえな、あ、いや夫人と呼んだ方が良いか」

結婚式でお話した騎士様の1人がお出迎えです

「嬢ちゃんで良いですよ、夫人と呼ばれる程落ち着いた年齢でもありませんし」

「そうか、口悪くてすまねえな、そういや子供達産まれたんだったな、おめでとう」

「いえいえ、ありがとうございます、それよりヴィーは?」

「あー、王子と副団長達は森に行ったよ、昼には戻るから」

「あの、どうして・・・」

私に助けてと言う程機嫌が悪くなっているのか

「実は、みな副団長に新婚生活とか子供の事を聞いててな、最初はご機嫌で話していたんだが、日を跨ぐ度に様子が・・・、昨日の朝なんて剣を振りながらブツブツ言っているなと思って、聞き耳立てたら・・・」


ブン、ブン!

「く、ミカに会いたい・・・、ウィル、ミリー・・・」

ブン、ブン!

「リリー・・・」


「でな、副団長って結構のうき・・・、体力ば・・・、体育会系だろ?

王子の護衛として俺達は来たんだが、陛下には王子の事は全て副団長に一任する、と言われていたんだが、王子がボロボロのドロドロになるまで揉んでいたから・・・」

「つまりヴィーは脳筋だから、子供に会えない鬱憤を王子の特訓にかこつけて八つ当たりしていると、」

「お、おう、、濁していたんだがな・・・」

全然口から溢れてますよ本音。

「多分大丈夫です、ヴィーにはヴィーの考えが有るでしょう」

「つまり、あれは、私情は一切無く、陛下と副団長の総意だと?」

「・・・、多分鬱憤晴らしは多少混じってますけど、、大体総意かと・・・、、多分」

「多分?」

「・・・、多分」

「・・・」


「と、取り敢えず!私はヴィーと食事して帰ります、お昼の1時間貰いますね」

「あ、ああ、頼むよ、テントはこっちだ」

ヴィルヘルム様とアーサー様のテントへ向かう途中、野営参加時の騎士のお姉様に会いました

「あら、久しぶりねリリアンちゃん」

「わ、お姉様、お久しぶりです」

「ふふ、なあに、また野営しに来たの?」

「いえいえ、今日はヴィルヘルム様の慰問と言いますか・・・」

「ああ・・・、大変ねえ奥様は子供に旦那に」

「あ、はは、」

ナチュラルにヴィルヘルム様も子供扱いしましたねお姉様。

「マイク、副官のアンタが大将を宥めないで誰がやるんだよ」

「うるせえ、子供の名前言いながら剣を振る大将に何を言えってんだよマリー」

「だからって、子の世話で大変な奥様を呼ぶこたぁねえだろバカタレ」

「仕方ねえだろ!大将を何とか出来る人物なんて、親兄弟か嫁と子供だけに決まってんだ、陛下達を呼べる訳ねえだろ」

「そこを何とかするのが副官のアンタだろ」

「無理だ」


「ふふっ、御二人仲良いんですね!」

「「誰が!?」」

「ほら」

「ただの腐れ縁だよ嬢ちゃん」

「そうよ、こんな奴腐った縁だよリリアンちゃん」

仲良いですよ、これは。

「ほら、あっち行けよ、こっちは忙しいんだ」

「リリアンちゃんを放って行ける訳ないでしょ、女の子で公爵夫人なのよ、女性騎士が傍に居ないで何するってのよ!」

「ぐっ、・・・くそっ」

「アンタこそどっか行けば」

「俺が呼び出しておいて、そんな無責任な事できる訳ねえだろが」

「じゃあ2人付くしかないじゃない」


「・・・っち」


本当に仲良いですねー、言ったら話進まないので言いませんが。


歩きながら

「そう言えばリリアンちゃん鞭得意なんだって?見せてよ」

「う、それ、どこから」

「ふっふっふー、騎士の情報源は明かせないのだよ」

「俺も見てみたいな」

バレてるのか・・・

「鞭、持って来てません」

「あるわよ、はい!」

すごい笑顔!お姉様。

「・・・、少し、だけですよ、はしたないから・・・」

「はしたなくなんか無いわよ、周りは全員騎士!武に関する事で馬鹿にする者は居ないわよ、ね、マイク」

「ああ、上手下手は関係ないし、貴族の慣習とやらは分からないが、少なくともこの場に居る者は貴族の夫人が鞭を振るっても何も思わんよ、多少物珍しいだけだ」

うーん、もう知れ渡っているなら隠す必要も無いですかね?

「安心してよ、貴族の体面を潰したりしないわ、此処から漏れる事は絶対させないから、ね?」

まあ、そこまで言うならていう・・・

「分かりました、少しだけ」

「やった!」





森の中を先導する、後ろにはアーサー

「はあ、はあ、叔父上は、どうしてそこまで、鍛え・・・」

「俺には宰相や補佐の様なものは向かなかった、せめて兄上の安全を俺が守っていたなら、兄上は1番安心出来るだろう、とな」

「・・・はあ、はあ、」

「ほれ、もう一息だ、野営地はそこだ」

「はい・・・、叔父上、俺は・・・」

「出来る事など、」

「?」

「出来る事など、たかが知れてるのだ、1人はな、アーサー、お前にもお前にしか出来ない事があるだろう、存分に悩め、俺だって、兄上だって悩む時はある」

「叔父上も、父上も・・・?」

「ああ」

「・・・」

その後はアーサーも思う所があったのか、黙って歩き続けた、俺も敢えて何も言わなかった。




野営地に帰って来た、後ろからは「ふー」と大きいため息が

「アーサー、俺程とは言わんが体力は何事でも基本だ、病気に負けない程度には鍛えておけ」

「はい」


ヒュンッ

おおーっ!

スパーンッ

ザワザワ・・・


「ん?」

なんだ、騒がしいな・・・

「えいっ」

聞き覚えのある声が

「えいっ、えいっ」

「・・・」

騎士の人垣の中から我が妻の声が聞こえるような

「リリアンちゃん、これはどう?」

「えいっ!」


「・・・リリアン?」

「叔父上?」

なんだって?


人垣を掻き分、、騎士共が体格良過ぎて俺でも掻き分けられん!

「ちょっと、すまんが通してくれ・・・」

おわ副団長

大将!?

ヴィルヘルム様っ!?


何とか人垣を抜けて行くと、そこには鞭を振るう妻リリアン。

「えいっ」

ヒュンヒュンッ

騎士が手に持っているワイン瓶のコルクを鞭で飛ばし、更にコルクを鞭で器用に弾きその手に掴むリリアン。


すごっ!

あれだけの腕で貴族かよ

堪んねえ・・・

俺も鞭で叩いてくれ

口々に好き勝手に言う騎士達

「・・・、リリー、何してる・・・」

「えっ?あっ、ヴィー帰って来たのね、おかえりなさい!」

笑顔で言いつつ、鞭をギュルリと瞬時に巻き戻し、収める。

(話には聞いていたが、こんな腕なのかっ)

驚愕のヴィルヘルムである。


「あら?ご機嫌ようアーサー様」

「あ、ああ、()()()()()・・・」

「えっ」

「え?」

「・・・」ぴく

「あっ」

ヴィルヘルム様が片眉をピクリと上げました、察し、という奴ですね。



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