表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/99

モブ、準備。

王子とアリシアさんの話から2週間経ちました、結果は「懸念の通りの動きあり」との事。

対応を協議、ルーク国王陛下、エリザベート王妃、公爵家と話し合いの場が設けられた、この時点で更に1週間。

王宮舞踏会まで残り2週間、話し合いは難航中・・・

と言っても基本的な方向はアーサー王子有責に因る婚約解消、難航しているのは補償について。

本人達の居ない場でそこまで話が進んでいるのは、学園内での素行が全てテーブルの上に出ている為、アーサー様が仮に心を入れ替えてやり直すとなってもマリエル様の心情を慮ると、より良い関係を築く事が無理であると判断。

何よりマリエル様からは、かねてより学園でのアーサー様の報告が挙がっており、いくら政略とはいえ関係修復は困難と・・・


更にアリシアさんの生家ロック男爵家の関与も調査。

関与は否定、つまりはアーサー王子個人、アリシア男爵令嬢による単独の問題と断定。


ここからは個人個人の有責の割合、どちらがどれだけ責任を負うかの話、私見としては王子5にアリシアさん5でどちらも同じ割合と予想していのだけど、協議の結果は王子7にアリシアさん3の割合。

理由はアリシアさんが積極的に接触をしていたものの、第二王子という立場に因るものが大きい事。

つまりは爵位がものを言い、王子という立場上男爵令嬢に強要を強いる事が出来たとしても、逆は不可能とされ、全ては王子による判断に任されていた事ね。


婚約者が居ながらそれを考慮せず振る舞い、度重なるマリエル様からの諌言も無視、身を引き締める立場に有りながらそれを怠った、という理由から王子7。


婚約者の居る男性に必要以上に近付き、これまたマリエル様からの忠告を聞き入れず改善の兆候無し、但し王子次第では全くの無駄な行動になり得た事、男爵家の関与が否定された事からアリシアさんは3。


個人的にはどちらも悪い、五分五分で良いと思うのだけど・・・

彼女が転生者でゲーム感覚の行動をしているのを知っているから、アリシアさんに対して人一倍厳しくなっているかも知れませんね。

王家と公爵家の決定に文句は言いませんが、何か釈然としませんわ。




「リリー、何を考えている?」

「今後の彼らがどうなるのかな、と」

彼らとは、アーサー様は勿論、マリエル様、アリシアさんの3人です。

特にマリエル様は、非がない事は明らかなのですが、やはり婚約解消で受ける風評があります、王子有責が確定事項でも、です。

王家と婚約をしていた令嬢に対してはどこの家でも慎重になってしまうでしょう・・・

「アーサーは再教育、兄上と義姉上にとことん絞られる事になるだろうな、未だ成人前と言っても立場が甘えを許してはくれない、だが若さを理由に相応の情状酌量の余地を与えられる、見られる目は厳しいものになるがな」

うん、アーサー様はそうなるでしょうね、概ね想定の範囲内ですわ。


「マリエル嬢は・・・、これは未確認の情報でウラが取れていないが想い人が居る、らしい」

ほあ!?、あ、いえ、マリエル様のアーサー様に対する態度からして有りうる事ではありますが王家の情報網でも確認取れないのは凄いですね。

「いや未確認と言うのは不正確だな、相手は平民で誰もが信じられない思い、と言うのが正しい」

「あらー」

素晴らっ、こほん、いい事ではありませんか!

「リリー、嬉しそうだな」

「ふふっ、マリエル様とは交流がありませんでしたが仲良くなれそうな気がしますね!」

立場はおまけなのです、愛しい方が居れば。

飢えてないからこそ言える事ですが、仮に貴族の立場を捨てても暮らして行ける収入を得ていれば問題無いのですよ!


「最後にアリシア嬢だが、彼女に関しては未だに揉めている」

それは病死かどうかなんですかね・・・、顔が強ばるのが分かります。

「リリーそんな顔をするな最悪はない、そもそもアーサーに再起の機会を与えるのに彼女に与えないのは不公平だろう」

ヴィルヘルム様の言葉にホッとする、ならば

「何を揉めていますの?」

「彼女を王子妃に据えるかどうか」

「はあっ!?」

アリシアさんが王子妃?そんな事出来、、ないことも無いのかな?

いえ、でも、うーん?

「まあ、そんな反応になるよな」

言ったヴィルヘルム様自身も苦笑いしています、それはそうですよ。

「本人達は・・・」

「まだだ、これから本人達を交えた話し合いになるが、話し合いと言うより通告だな」

あー、選択の余地は無いと・・・


「それより俺達自身の事を再確認しておこう、人の事よりな」

「はい」

もう2週間切りましたから、段取りや準備はしっかりしませんとね。





「段取りは大丈夫そうだな、あとは何かあるか?」

「あー、あの・・・、採寸をもう一度・・・、その2ヶ月前程にした採寸が1番新しいのですが、成長がまだ終わってなくて・・・」

身長は結局あれから少しだけ伸びて、でも未だに平均には届かない高さ。

太った訳ではありません!14歳です、成長期なんですよ!

「ああ、なら義姉上達に伝えておこう、大丈夫だ、まだ成長する年齢だからな分かっている」

何か、理解があり過ぎて有難いやら気恥しいやらですね、

しかもドレスはほぼ全て王家御用達の所にお任せで、エリザ義姉様かラファエル義母様を通さないとどうにもならない辺り、私の運命は決まっているようなものです。

ファッションショー好きですよね、本当に・・・

遠い目をするリリアンであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ