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モブ、いよいよ。

今度こそ平和に学園生活が過ぎていきました、あっという間に3期生12の月です。

ララ、ルルの手助けもあったし、ライラの力も大きかったわね、ライラは私達とは違う情報網を持っているし。


さて、遂に年明け1の月には王宮舞踏会になります、準備は万端、王子とヒロインちゃんの事を言うならこの時期をおいて無いでしょうね。

「ヴィー、話があるのだけど」


アーサー第二王子が婚約者であるマリエル公爵令嬢を蔑ろにしている事


アーサー様はアリシア・ロック男爵令嬢に傾倒している事


恐らくアーサー様は王宮舞踏会でマリエル様との婚約破棄を考えている事


更にアリシアさんとの婚約を考えている事


前半の2つは事実として伝え、後半の2つはこれまでの御二人の行動と状況から私の予想として伝えました。



前2つは当然

「兄上から聞いている、困ったものだがアーサー本人が周囲からの話を聞き入れていない」

把握済みですね、王家の影が付いているという話ですものね。

3つ目は

「婚約破棄を人前でなど許される筈がない、通常であればそんな事はしないと言えるのだが、アーサーの現在の様子を考えると否定が出来ないと言うのが事実になるな・・・」

婚約破棄となると一方的な話になります、例えば不貞行為が有ったり、著しくその立場を害する様な事で有ったり、要は片方に明らかに非のある話になりますわね。


婚約解消ならば、話し合いの末に色々な理由や取り引きがあった上での契約解除になります。


勿論どちらも十分な醜聞になるのですが、現状でアーサー様、マリエル様、アリシアさんの3人の関係を総括すると

アーサー様による契約違反行為、アリシアさんによる不貞(と言ってもいいのかしら?)行為、被害者はマリエル様、となります。

不貞行為と言っても恐らく体の関係は無いわよね?

流石に、無いわよね・・・?

「・・・」

まあ、そこはいいとして、それが何故か加害者が被害者を断罪するなんて訳の分からない事が起きうると。


4つ目は

「婚約解消はいいだろう、いや良くはないのだが、まあいい・・・、そのまま次の婚約を挙げてしまうのは、あまりにも・・・」

無礼千万、相手方への配慮に欠けていますね。

それこそアーサー様とアリシアさんは背後から刺されても仕方ない程の所業になるのでは?



「俺の方から兄上にも話をしてみよう、最終的な判断は兄上に任せる事になるが、1度調査も洗い直ししてからになるから、そうだな2週間程になるか・・・」

すんなり信じて貰えた事に内心ほっとする、出来る限りの材料を揃えたつもりでは居たけど、それでも王子による婚約破棄など荒唐無稽にも程があるから不安だったのだけど。

「ヴィーは信じてくれるのね」

と言うと

「相応の理由がこれまでに積み重なっていたからな、それに・・・」

それに?

「いつも笑顔のリリーが改まって真剣な眼差しで話をして来たのだ、疑う筈が無いだろう?」

そんな事を言われてしまうと更に惚れ直してしまうわ、ありがとうヴィルヘルム様。



「あとはリリーの心配も理解出来る、俺達の婚約発表があるし、彼等の醜聞による懸念だろう?」

そうなのよね、別に婚約発表を派手に広めるつもりは無いのだけど、折角の門出にケチを付けられたくないわ!

「うん、沢山の人に力を貸して貰って来た日だもの、しっかり務めたいし、でもルーク義兄様にしたら実子の事だし、、」

ルーク義兄様から見たら実子の事は少し考えてしまうものなのかしら、うーん・・・

「リリー、俺達の予定は年単位で決まっていた話だ、今更他の事で差し置くなどない、そこは兄上と義姉上も理解している」

基本は私達の予定が優先されるという事よね!

「そこで、考えがあるのだけど、再調査の後で良いので少し考慮して戴けませんか?」

以前から考えていた案を伝えます





「なるほど、だが恐らくそういった事は起きない、舞踏会の事前か事後に表にならない話として終わるとは思うが、ひとつの案としては覚えておこう」

「何も無いならそれで良いのですが」

「事が事だから本人達の醜聞は避けられないが、公の場で事は起きないと思っていい」

断罪イベント封殺ですわね、まあ実際の所は断罪なんてまともな考えを持っていたら出来るはずも無いのだけど乙女ゲームの強制力みたいなものがあるのですかね?

王子であろうと好き勝手に出来る事なんて多くありません、王政であると言っても、その頂点に立つ国王陛下でさえも基本は法の下での話です。

そして法に触れていなければ良いのかと言われれば、それだけではなく「ルール」や「倫理」「マナー」というものがありますからね。

王政、社交界の下、良くも悪くも慣例というものがあります、排他されるべき慣例もありますし、これだけは破ってはいけないという慣例もあります。

断罪などと公の場でやる事ではなく、裁判や審議の場で然るべき手続きをもって初めて行える事ですから、ヒロインちゃん、いいえアリシアさん、ここまで来て申し訳ございませんが断罪イベントは潰させて頂きますわ。

貴族としてそれらの実行を許す事が出来無いという建前、本音はヴィルヘルム様と私の門出の為に。


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