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モブ、のんびりする。

暇です。

2週間経ちました、もう治った気がします

多分、余裕を持った治療期間を見積もられた気がします

ダメ、でしょうか歩いても・・・

足付いてもいいと思うんですよ

そーっと、、

「アン、足の具合は・・・」

「・・・」

「・・・」

ニコッ

笑って誤魔化します。

「・・・」ニコリ

お母様の笑顔が怖いです。

ごめんなさい・・・


という事で、私は今ヴィルヘルム様の膝の上です

暇を持て余しているならとデートに強制連行、勝手に歩こうとしたとして、いつものお仕置きです。

「ヴィー、そろそろ降ろしてくれませんか」

「馬車は揺れる、大人しく座っているといい」

あ、はい。

「あの、これから何処に?」

「宝石店に、婚姻の予定が決まったからな」

「え、あの・・・」

「遠慮は聞かないぞ、リリーは物を欲しがらない、こういう節目の時くらいは婚約者としての甲斐性を受け取ってくれないか?」

「あ、ありがとうございます、でも直接お店に行くのですか?」

普通、貴族は店に行かずに邸宅に店の者を呼んで買い物しますよね、しかも私は怪我してますし余計そうなのでは。

「ああ、それはこれから少しずつ噂を流す事になったから」

「噂、とは」

「俺、王弟公爵に婚約者、若しくは良い人が居るぞ、と」

「ええっ!?」

なんでそんな事に・・・

「来年の王宮舞踏会で婚約婚姻の発表をする事になったが、それまでにある程度仲が良い関係だと噂されるようにしないとな」

「もしかして、政略的な」

「ああ、突然俺とリリーの婚約発表をすると、恐らく何か利のある話が両者にあると深読みする者が居るからな」

はあー、もう、実際の所は恋愛結婚なのですが立場が立場なだけに余計な気を回す人ですね、と言いますか、居るからな、って言い切りましたね。

これは特定の人を指しているのでしょうね、もう・・・

この結婚で利があるすれば、私の幸せとヴィルヘルム様の幸せ位ですのに、全く貴族という存在は。

と、うんざりしていると顔に出ていたのか

「仕方あるまい、立場を抜きにしても17歳差のある婚姻だ、どうしても下衆の勘繰りをする者は出てくる」

と、ヴィルヘルム様も苦笑いになる。

本当に下衆ですわね、

「ああ、だから?」

「そう、だからこそ今位の時期から良い相手が居ると周知する事で少しでも()()()()をしない様に牽制しておく」

結婚してすぐにウチの娘はどうか、などと言われては堪らんからな、とヴィルヘルム様。

つまりは仲睦まじく過ごしている様を見せ付けてやる、と


「だからと言ってリリーの素性を広める訳にはいかない、俺に何かする者が居なくても相手にならと考える者は居るだろう、だから今日は帽子を深く被っていてくれ、個室に移るまでは俺が運ぶ、店員に関しては王家が信頼する者だ心配は要らない」

素性は分からないけどヴィルヘルム様が宝石店に令嬢を横抱きにして入って行った、うん・・・

王家には姪姫は居ないから良い人が居る、と言う事になりますわね、そして正体は分からない。

完璧ですわね、私が恥ずかしいと言う点を除けば!

顔見せないにしても、ちょっと・・・


その前に、ちゅっと膝の上からヴィルヘルム様の頬にキスをします

「ただ好きなだけなのに、貴族は本当に面倒な存在ですね」

言いながら恥ずかしくなってしまいますが、好意は伝えたいと思った時は伝えます。

「ああ、その通りだ」

と、ヴィルヘルム様も優しいキスを返して下さいます。

うん、幸せね私達!



そして宝石店に着きます

私抱き抱えられます

帽子を目深に被ります

出ます


ざわ


視線を感じますので、取り敢えず首に手を回して胸に抱き着き顔を隠します


ざわ


しまった、イチャついたようになってしまった気がしますが今更です。

個室に入ります

ヴィルヘルム様はくつくつ笑ってますね、ええやってしまいました・・・

「リリー、あそこまでせずとも」

店員さんは、あらあらまあまあうふふふ、な表情です

やめてください恥ずか死してしまいます・・・


宝石店ではお飾り何点かお贈りして頂きました

イチオシはシルバーのリングに碧の宝石です

ヴィルヘルム様の髪と眼の色です

今度はヴィルヘルム様がニコニコとして

店員さんが先程の5割増で、あらあらあらまあまあまあうふふな視線です

う、恥ずかしいですが好意は伝えるものですよ!

「ヴィーの、色が、欲しくて・・・」

と伝えると

「リリー・・・」

と、ヴィルヘルム様が色気垂れ流しで私の首筋をサラリと撫でて来ます

きゃー!

「きゃー!」

口にしたのは店員さんです

ちょっと待って下さい、店員さんからは話が漏れないので見せ付ける必要無いのでは!?


「今度はドレスも贈らせてくれ」

ああ、全部直接お店に出向いてコレ繰り返すのですね・・・


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