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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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203/215

203.和解



 バカ師匠を抱きしめる私。

 師匠はグスグス……と涙を流していた。


「……ぼ、ぼく……セイちゃんから、愛してもらってたんだ……ね……」


 師匠は子供のように泣きじゃくっていた。

 嘘泣きのようには思えない。彼女の……女かわからんけど、師匠の心に、ワタシの言葉は届いてくれたらしい。


「ぼく……バカだった……」

「そーね。バカ丸出しよ」


 私は師匠との抱擁をといて、シェルジュの前に突き出す。


「おら、この子にも言うことあんでしょ?」


 師匠はシェルジュに今まで酷いことをしてきた。

 作って、放置。なんとも愛のない接し方だ。

 シェルジュは、親である師匠に愛されたがっていた。

 一番身近に、自分を愛してくれる人がいたっていうのにね。


「シェルジュ……ごめ……ぶっ!」


 シェルジュは師匠の顔面にパンチを食らわせた。

 まーそら怒るわな。


「これで勘弁してあげます」


 あら、意外。

 自分を虐げてた師匠に、もっと酷いことするのかと思っていた。


「マスターがいなかったら、多分ワタシはこの人を殺してましたね。マスターに感謝なさい」


 私なんかしましたかね……。


「ま、何はともあれ、これにて一件落着! さぁて、とっとと帰りましょう」


 と、そのときだ。

 ドガンッ……!


「な、なに?」

「お、お姉ちゃん! 大変なのですー!」


 偽の英雄達と戦っていた可愛い奴隷ちゃんズたちが、私の元へとやってくる。

 ダフネちゃんが血相変えて、私の腰に飛びついていた。


「ど、どうしたのダフネちゃん……?」

「このお城! 地上に落下してるのですー!」


 ……。

 …………。

 は? なにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?

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