200.自力
バカ師匠のアホな企みを阻止するべく、私は相対してる。
こいつは私に倒されて死にたいとかほざいている!
それを改心させるのが、私の目的だ!
「ふ……さすがだねセイちゃん。だが、これはどうかな!」
だん! と師匠が足踏みをする。
瞬間、天井がせり上がり、リーンフォースたちを押しつぶそうとする。
くそが!
私以外の子らを狙ってきやがった!
どうせこの子達の命が惜しかったら自分を殺せとか言うつもりなんだ! ちくしょうっ。
「ママ、大丈夫!」
リーンフォースが手を組む。
瞬間、聖なるバリアがすさまじい速度で展開した。
リーンフォースを中心に、奴隷ちゃんズたちを守る結界が展開。
結界は、押しつぶそうとする天井から、奴隷ちゃんズを守る。
「いいぞリーンフォース! シェルジュ、バカの相手は任せる! 私は奴隷ちゃんズを……」
奴隷ちゃんズのアシストへ向かおうとする私に、ダフネちゃんが言う。
「だふねたちはだいじょーぶなのですっ!」
ゼニスちゃん、トーカちゃんがうなずく。
「颶風真空刃!」
「爆竜連槍!」
「…………!」
ゼニスちゃんは極大魔法を使い、巨大な竜巻を発生させる。
トーカちゃんは炎の槍で連撃を放つ。
そしてスイちゃんは氷の力で天井を凍らせる。
三つの力が合わさり、天井が破壊される……!
「やっるー! みんな!」
みんな……強くなっている。師匠の錬金速度は、錬金術師随一だ。
私が助けなかったら皆押しつぶされていた。でも、私の助けなしに、皆自力で困難を乗り越えた!
すごいわ!
「マスター。彼女たちは自分で自分の身を守れます」
「そうね……んじゃ、こっちはこっちで、最終ラウンドと行きますかね!」
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