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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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190.助っ人

【※読者の皆様へ】

今回のあとがきは、

「全ての読者様」にお読みいただきたいです!


1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。



 シェルジュを連れて、黒幕の居る城へとやってきた私達。

 この場のマップについてすでに手に入れているため、すいすいと進んで行けた。


 ただまあ、問題は……。


「だー! もぉ! 雑魚がおおすぎんのよぉ!」


 私たちの行方に立ち塞がる、合成獣キメラども。

 あんまり強くないのだが、なにせ数が多いのだ! ウザいことこの上ないー!


「もっと人数を連れてくれば良かったですね」


 シェルジュが魔法銃で敵を倒しながら言う。

 私もシェルジュと同意見だった。


 ポーション投げながら、ため息をつく。

 ああ、こんな時に奴隷ちゃんズを連れてこれれば……。


 まあでも、地上を守ってもらっているしなぁ……。


「そんなこともあろうかと」

「え?」


 しゅんっ! と私達の目の前に現れたのは……。


「おねえちゃんっ!」「主殿ぉ!」「セイ様!」「…………!」「ままぁ!」


 ど、奴隷ちゃんず!

 +スイちゃん、リーンフォース!?


「えー! どうしたの君たち。地上にいたはずじゃ……」


 するとエルフのゼニスちゃんが前に出て言う。


「セイ様のお手伝いにきました」

「お、お手伝いって……」


「今、セイ様が困っていると、シェルジュさんから通信が入ったのです」


 シェルジュが?

 ロボメイドがどや顔で胸を張る。


「こんなこともあろうかと、ゼニスに通信機をもたせておいたのです」

「で、でも……どうやってみんな飛んできたの? って、まさか!」


 ゼニスちゃんたちが、ポケットから取り出したのは、転移ポーション!?


「え、え、転移ポーション!? なんで!?」

「私が独自に開発しました」

「ゼニスちゃんが!? え、えー!? 錬金術習ってないよね……?」

「はいっ。ですが、セイ様のお側で、あなた様の技術を見て、覚えたのです!」


 なんてこった!

 ゼニスちゃん……頭良い子だと思っていたけど、まさかフラメル式錬金術を見ただけで覚えてしまうとは!


 うーむ、侮れん。


「おねえちゃん、だふねたち……強くなったのです!」

「そうでござる! 主殿の足を引っ張らないように!」


 わ、私のために力を付けてたのね……!

 ああ、ナント愛おしい!


「ママ……一緒に戦いたい。だめ?」


 リーンフォースが不安げな表情を向けてくる。

 娘以外の子らも、同じ顔をしていた。うーん……。


 うん。そうね。

 一人じゃ、この雑魚の大軍相手するの、めんどくさいし。


 それに私のために強くなった、この子らの努力を無駄にしたくないしね!


「じゃ、お願い! 一緒に戦って!」

「「「はいっ!」」」

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