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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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181/215

181.戦地へ




 私は災厄の波をとめるべく行動開始した。

 通りかけた王都にて、死人が出ていたので、助けてあげることにした。


 ちびメイドたち、そして私の作ったポーションのおかげで、王都は驚くべき速度で機能回復した。


「ほんと、ナントお礼を言って良いやら……」


 冒険者さんたち(懐かしい顔ぶれ)が私に頭を下げる。


「たいしたことはしてないわ。皆無事で良かった」


 助ける力があるのに、助けなかったとなったら、目覚めが悪いものね。


「おお、聖女様、なんと慈悲深い……」


 いや聖女じゃ……はあもういいか。


「ええっと……フィライトさん?」

「はいですわ!」


 これからの指示を言い渡しておこう。


「これから私は、波の中心部に向かう。その間にも敵が襲ってくるわ。その間……皆を守り、治療してあげてちょうだい」

「聖女様のご命令とあらば! ですが……治療するにも、わたくしは治癒の力を持ってないですわ……」


「そこは問題ない。シェルジュ!」


 こくん、とシェルジュがうなずく。

 空に浮いてる護神像ごじんぞうが起動する。


 口から何かを吐き出す。

 どんっ! と私たちの隣に1つの巨大な卵が着地した。


「これは欲しいものポット」

「ほしいもの……ポット?」


 シェルジュが「ネーミング雑……」と突っ込んできたが、無視する。


「欲しいものを入力すれば、中で欲しいものを作ってくれる魔道具よ」


 私が実践してみせる。

 卵の表面にふれる。ぱか……と蓋が開くと、そこにはポーション山盛りが完成していた。


「すごいですわ!」

「これを使って皆を守って……。それと、リーンフォース」


 ぴくっ、と私の娘、リーンフォースが反応を示す。


「それと魔神ども。あんたらに地上の守りを任せるわ」


 魔神どもがこくんとうなずく。

 リーンフォースは「ままぁ……」と泣きそうだ。


 まあ、わかる。

 やっと再会できたのに、別れるのは辛いってね。


「だいじょーぶ。直ぐ帰ってくるわ」

「…………」


 ぐずるリーンフォースの頭をなでる。

 だがやっぱりついてこようとする。うーん危ないからついてきてほしくないんだが……。


「リーンちゃんっ、だふねたちと、一緒にお留守番するのです!」


 奴隷ちゃんズのひとり、ダフネちゃんがそういう。


「おねえちゃん、強いのです! 絶対帰ってくるのです!」

「…………おねえちゃん……」


「ね、一緒にまってよう?」


 ああ、ダフネちゃん……なんて良い子なの。

 するとリーンフォースが「わかった」とうなずく。


「ありがとう。じゃ、行くわよバカメイド」

「YES、マム」


 私とシェルジュはうなずいて、護神像ごじんぞうに乗り込む。


「おねえーちゃーん! がんばれー!」


 奴隷ちゃんズが応援してくれる。

 よーし、お姉ちゃんがんばっちゃうぞ!

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