179.神、降臨
《ボルスSide》
護神像にのってあらわれた、セイ・ファート。
「回復、防御はオッケー。次は……ちびメイド隊、GO!」
「ちび……メイド隊?」
護神像の側頭部に穴があいて、そこから、何かが落花してくる。
それは……小さなメイドだった。
セイ・ファートの連れているメイド、シェルジュにどこかにたメイドたちだ。
身長は120センチくらいとやや小柄。
しかしシェルジュとちがって、髪の色は赤、青、と様々である。
ちびメイドたちはその手にゴツい武器を装備していた。
銃をかかえたメイドたちが……。
「うてー!」
たたたたたたっ! と銃をぶっ放し、敵を掃討していく。
無数のメイドたちが敵を倒す一方……。
セイ・ファートが、ボルスの目の前にあらわれる。
「あら、あなたはいつぞやの」
「か、神……」
「神ちがうし……。まあいいわ。死傷者のところへ連れてってくんない?」
「! し、死んだひとまで……まさか……」
「ふふん、今の私なら、死者すら蘇生させられるわ」
自信満々に答えるセイ・ファートを見て……
フィライトは、その場に膝をついて涙を流す。
「やはり……聖女様……いいえ、神さまはいらしたのですね! お会いできて、光栄ですわ!」
大泣きするフィライトを見て、セイは「え、だれ……?」と困惑するのだった。
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