173.外の様子
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
どうやら災禍の波ってやつが発生しているらしい。
なんじゃそりゃ!
私はロボメイド・シェルジュと、奴隷ちゃんズを連れて、工房のとある場所へとやってきた。
魔水晶で作られたモニターがいくつも並んでいる。
外の映像がモニターに映し出されていた。
「……セイ様、これは?」
「魔道具【魔法監視モニター】よ」
外を偵察する魔道具、【記録の宝珠】で撮影した映像を、光魔法を応用して、このモニターに映し出すことができる。
「うーんうーん、むつかしぃのですぅ~……」
ダフネちゃんにはちょっとむずかしかったか。
私はかみ砕いて説明する。
「ようは、おうちの中にいなから、おうちの外の様子を見張ることができるのよ」
「なるほどー! おねえちゃんすごいのですっ!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねるダフネちゃん。そしてスィちゃんもマネしてぴょんぴょんしてる。
あ~~~心が、癒やされるんじゃあ……。
モニターには聖王国の外の映像が映し出されている。
……って、なんだこれ……?
「空がなんか、紫色してない……? モニターの不調かしら?」
「不調ではありません。空は魔素の雲で覆われております」
「はぁ!? うそでしょ。これ雲じゃなくて、可視化するほどの濃い魔素なの!?」
「ええ、通常ではあり得ない現象です」
「マジか……」
こてん、とトーカちゃんが首をかしげる。
「魔素とはなんでござるか?」
「魔力の源となるガスのことよ。通常は目に見えないの。ただ、高濃度の魔素は魔物を産む……」
こんな濃い魔素みたことないわ。
てゆーか、こんなのが空を覆ってるって……やばいんじゃあないの?
だって魔素は集合すると、魔物になる。
そらをあんな高濃度の魔素がたまってるってことは……。
「お察しの通り、空から魔物が次々と降り注いでいるのです。しかも、全てがSランク」
「やっぱり……」
魔物は基本、魔素のたまりやすい場所にしか発生しない。
ダンジョンとか、森とかね、暗くてじめっとしてるところ。
それらの外で魔物が発生することはありえない。魔素がその場にとどまらないからだ。
でも……。
「あの空を覆う魔素の雲のなかで、魔物が形成されて、地上へと降り注いでくるわけね」
「ご明察です。その現象を災禍の波、と呼ぶそうです」
シェルジュがストレージから、1冊の古文書を取り出す。
「いにしえの大賢者が記したとされる手記です」
該当するページをシェルジュが開いて私に見せる。
……なるほど。なるほど……。
災禍の波。天を高濃度の魔素が覆い、空から魔物の群れが、まるで津波のように襲ってくる現象のことを言う。
この現象を止めるには、魔素の雲を払う必要がある……か。
「聖王陛下はこの波から聖王国民をまもるべく、地下にこもってあれこれやってる。それがおつとめ」
「聞いたことないわよそれ……誰よ、言い出したの」
「いっつみー」
「てめえかぁあ変なこと吹き込んだ元凶はぁああああああああああ!」
シェルジュの肩をつかんでがっくんがっくんと揺らす!
私そもそも、外がどうなってるのかとかしらなかったし!
こもっているのは、ものづくりに没頭していただけだから!
別に波をどうこうしようとしてたわけじゃない!
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