164.ノー、ブラック!
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
カイ・パゴスにて。
ドワーフたちに、工房を作ってもらうよう頼んだ。
図面はまあ引けないけども、アイディアとか、魔道具の作り方はアドバイスした。
ドワーフは私のアイディアにいちいち「すごい!」「すごすぎ!」「すげえ!」と驚いてくれる。悪い気はせんな。
私がアイディアを出すたびに、ドワーフたちのやる気が日に日に上がっていくのを感じる……。
そして、朝。
「ふぁー……よくねたぁ~……」
私はカイ・パゴス内にあるホテルに泊まっている。
ダフネちゃんたちにはそれぞれ部屋をあてがってるのに、みーんな私の部屋に集まってくるのよね。
私が着替えようとすると、ちょうど外からロボメイドが帰ってきた。
「おはよ」
「おはようございます、マスター。ぶらっしんぐたーいむを」
「はいはい。よろしく」
私が椅子に座ると、背後にロボシェルジュが回ってブラシをかけてくる。
「あんたどこいってたの?」
「外に、現場監督」
「は……? 現場監督……? 何言ってるのあんた? 夜中に作業はしてないでしょ?」
「してますが」
……一瞬、間が開いた。
夜中中ドワーフが……作業してたってこと!?
ええええ!?
そんな馬鹿な……いやいや、これは確かめねば!
「案内しなさい!」
「ああん、まだブラシが終わって……」
「しゃらっぷ! はりあっぷ!!!!」
ということでサクッと着替えて、私はロボを連れて外に。
そこでは……。
「うそでしょ……」
ドワーフたちが作業していたのだ……!
ええええ!?
「おお、セイ様どうしたのですか?」
ドワーフのテテロロが私に近づいてくる!
その目……死んでる!
「あ、あんたたちえ、夜通し作業してたの?!」
「? はい」
「何馬鹿なことを! 私そんな急ぎでやれなんて言ってないでしょ!?」
つい、声を荒げてしまう。
どーにも夜中働いてるドワーフと、私のいやーな記憶がぴったんこするからだ。
「はい。これは我々が勝手にやってること。セイ様のおうちを、最高のものに! そして、最速で作り上げる! それをみなモットーに作業しております!」
「いいから!!!!!!」
自分が思ってる以上の声が出てしまった。
「あのね、それで倒れたら困るのよ」
「おお! お優しい! 我らの体調をおもんぱかってくださってるのですね!」
「そうだよ!」
でもそれ以上に、いやなんだよ!
だって……それもうブラック企業じゃん!
私が宮廷にいたころに、上司のBBAからやられてたことじゃん!
部下を夜中中働かせる……やつじゃん!
え、私とあのBBAが同じ?
ふざっけんな!
「お願い! もう夜の作業はやめて!」「なんておやさしい! 我らもっとやる気がでてしまいます!」
「ああくそっ!」
だめだ、人の話きかないタイプだ!
職人ってほんと、人の話し聞かない頑固者がおおいんだから!
「ブーメランで草」
「なによ!?」
「いえ別に」
くっそ言うこと聞かねえ……。
こうなったら……せめて、彼らが過労で倒れないようにしないと。
「展開……!」
私は錬成工房を取り出す。
「久々にでましたね、錬成工房。空間魔法を応用し、どこでもポーションが作成できるようになるやつ」
「誰に説明しとるんじゃおのれは!」
私はこのたびを通じて、手に入れた素材をフルに使い、栄養ドリンクを作る……!
「さぁみんな! これを飲んで!」
「「「おお! 我らのために、ありがたい!」」」
倒れても困るから、せめて栄養ドリンクを……と思って飲ませたのだが……。
「うぉおおお!」「力がみなぎるうううううう!」「ひゃっっはー!!!!! みなぎってきたぜえええええええええええええええええええい!」
全員の体が、もりもりのむきむきに変化した!
よし!
「さぁ、倒れないように作業しなさい! 大丈夫、栄養ドリンクはいっぱいあるから!」
「「「おう!」」」
作業に戻るドワーフたち。
ふぃー……これでBBAと同じルート辿らなくてすむぅ。
するとシェルジュが「同じでウケる」とかいいやがる。
「どこがよ」
「BBAにいたときも、マスターは自分で栄養ドリンク片手に残業しておりましたが」
「私は彼らに差し入れしたし、あのババアと違って……!」
「はいはいそうですね」
むかつくポンコツロボットだこと!
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
新作投稿しました!
タイトルは、
『【連載版】俺だけステータスオープンできる件~はずれスキル【開】のせいで実家を追放されたが、ステータス確認できる俺はチートスキルもS級アイテムも選び放題で気づけば世界最強。俺を虐げた皆ねえ今どんな気分?』
ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://book1.adouzi.eu.org/n9203ii/




