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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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157.天誅★



 私は娘のホムンクルス、リーンフォースをいじめたスリュムを、ぶっ倒した。


「マスターマスター」


 つんつんつん、とメイドのシェルジュが私の肩をつついてくる。


「頑張った、ロボ頑張った」

「はー? だから?」

「ご褒美を所望します」


 ご褒美ぃ~? 

 ったく、ロボの分際で……


 いやでも、まあこいつの援護がなきゃ天衣無縫ポーションを開発できなかったしなぁ。


「ご褒美ご褒美」

「わーかったわよ。はいはい、おつかれさん」


 私はシェルジュの頭をなでてやる。

 ロボメイドは顔を赤らめて、ふふん、と勝ち誇った笑みを浮かべる。


 ……なぜか、リーンフォースに。


「見ましたか、これがワタシとマスターの絆です。あなたにはないね」

「……むか」


 リーンフォースをあおるロボ。


「やめなさいよ」


 そのときだ。

 ずり……ずり……とスリュムのやつが這って逃げようとしている。


 だが……。

 ごつんっ!


「……逃がさない」


 リーンフォースが結界を張って、スリュムのやつを逃げないようにしていた。


「ナイス、わが娘」

「……えへへっ♡ ままぁ♡」


 見た目大人んだけど、中身はまだまだ子供なのよね。

 そこが可愛いっていうか。


「ひ、ひぃいいい! た、助けて! 助けてくれぇえええええええ!」


 情けなく涙を流しながら、スリュムが私を見上げてくる。


「こ、殺さないで! そ、そうだ! おれはあなた様の配下となりましょう!」

「ほぅ、配下」

「はい! なんでもいたします! パシリでもなんでも! だからお助けをぉ!」


 なるほどねえ……。


「確かに、魔神をパシリにするのはいいわよね。あいつら結構使えるし」


 トリトンとか、ヴィーヴルのことね。


「で、でしょう! なら……」

「でも残念。私、男の配下って……いらないのよね」


 ま、それは建前で。

 ほんとはうちの娘ボコったからだ。


 ゆるすわけねーつっの。


「ということで、あでゅー」


 ぱっ、と私は爆裂ポーションを転がす。

「ひぎゃ……」


 どがぁああああああああああああああああああああああああああん!


 炎に飲まれて、スリュムは完全に消滅。


「これにて、一件落着!」

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