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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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154/215

154.再現性



《セイSide》


 私はシェルジュに時間稼ぎを任せていた。

 そして彼女は見事にやり遂げたのである。


 その身を、バラバラに砕かれても……だ。

 ……ったく、普段きしょい言動するくせに、こういうときはきっちり仕事すんだから。


「シェルジュ、目ざめな」


 私は修復ポーションを、壊れたシェルジュの残骸にかける。


「よそ見とは余裕だな! 死ね……!」


 スリュムが私に向かって攻撃をあてようとして……。

 スカッ……!


「なっ!? ば、馬鹿な……!?」


 やつは大変驚いていた。

 多分攻撃が当てられなかったことよりも……。


「なぜ、おれと同じことができる!?」


 たぶんそっちね、驚いてるのは。

 このスリュムとかいうやつに、攻撃を当てようとすることができない。


 それをどうにか解析して、ポーションを用いて再現したのだ。


「あんた程度にできることを、ニコラス・フラメルの弟子ができないとでも?」

「ニコラス……忌まわしき魔女のひとりか!」


 魔女? ひとり……?

 他にも居るような口ぶりだわ。


 ま、どうでもいいけども。


「フラメル師匠の修行は、基本見稽古。一から十まで手取り足取りは教えてくれない。だから、私は再現が得意になったのよ」


 見て、覚える。

 私はこのスリュムの異常な性質すらも、見て、覚え……そしてポーションを使って再現して見せたのだ。

【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『最強【結界師】の気ままな新婚旅行〜弱すぎる味方に最強結界を施してたのに、自分が強くなったと勘違いした勇者に追放された。効果が永続じゃないと気づいても遅い、俺を溺愛してくれる幼馴染と旅してる』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n0188ig/


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