150.反撃の糸口
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
私はカイ・パゴスに来ており、そこで昔作り出したホムンクルス、リーンフォースと再会した。
娘をなぶっていた巨神王スリュムとかいうアホをボコろうとしてるんだけど……。
「くたばれアマあああああああああああ!」
青い肌をした小柄な人物、スリュムが殴りかかってくる。
私は動体視力を上げるポーションで、敵の動きを見切り、避けることができる。
まあここまではいい。
問題は……。
「やっちゃえ人工火精霊」
私の作り出した人工精霊が、スリュムに対して連続パンチを食らわせる。
どががが! という激しい音とともに、地面に大穴がいくつもあく。
通常ならこれで相手を倒せる……んだけど。
「はは! その程度でこの神を、殺せるとでも思ったかぁ……!」
どうやらこいつ、魔神の一角のようなのよね。
しかも、私が今まで出会ってきた魔神たちよりも、格が上みたい。
物理ダメージが通ってる感じがしない……というか。
こっちが敵意を持って攻撃しようとすると、その敵意を阻むというか……。
抽象的ないいかたになるんだけど、攻撃しようという意思そのものを無かったことにしてしまう。
結果、ダメージを与えられない。
「めんどくっさ」
「どうした女ぁ……! おれを倒すんじゃなかったのかぁ!?」
「ええ、駆除させてもらいますよ。だからそのうざったい、変な守りの力を解いてくれませんかね」
「断る! しねえ!」
強烈な跳び蹴りをお見舞いしてくるスリュム。
そのけりを避けることはたやすい。
どがん……! という大きな音とともに破片が飛び散り……。
それが、ちっ……! とスリュムの頬を傷つけていた。
ほぅ……?
私の物理攻撃が効かないのに、今のは効くと……。
ふぅむ……なるほど、害意を感知してるのか。だとすると……よし。
「倒す算段はできたわ。あとは時間稼ぎね。かもーん、バカメイド」
私がそう言うと、頭上から重火器を両手に持ったシェルジュが降り立ってくる。
「呼びましたか、ラブリーマイマスター?」
「シェルジュ。あいつを足止め。よろしく」
「イエス、マイマスター」
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『勇者の兄、パーティ追放された幼なじみの付与術師を嫁にする〜実は世界最高の付与だったと、弟が気づいて謝りに来たけどもう遅い。嫁のサポートで勇者並みのスペックを手に入れた俺と田舎で2人暮らしてる』
ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://book1.adouzi.eu.org/n1672if/




