145.結界術の強さ
セイが作り上げた(当人忘れてる)ホムンクルス、リーンフォース。
彼女は巨神王スリュムにより捕まった。
セイに会いたいリーンフォースは、邪魔者であるスリュムと戦うことになった。
「では、小手調べと行こうか」
ぱちん、とスリュムが指を鳴らす。
玉座に座る巨神王は、あきらかに子供のような小さな見た目をしてる。
どこに巨神要素があるかというと……。
ずん! という強い力がリーンフォースの体を襲う。
自重が重くなったという感じではない。
何かがのしかかってきている、そんな圧を覚える。
だがリーンフォースは無感情に、指で印を作る。
人差し指と中指を立てる。チョキを閉じてるような印だ。
その瞬間、彼女の体からエネルギーが吹き出る。
透明なドームを一瞬で展開させた。
「ほぅ……わしのこれを押しのけるか。たいした結界術だな」
くん、とスリュムが指を曲げる。
今度は頭上から垂れていたつららが落ちてきた。
彼女は印を結んだ状態で動かない。
半透明の結界が落ちてくるつららを防ぐ。
ぶつかった瞬間つららは消滅した。
「なかなか強力な結界のようだが、これならどうかな?」
つららを落としつつ、リーンフォースに直接攻撃を仕掛けてきた。
横殴りの強い力が襲ってくる。
だが彼女の体にぶつかった瞬間、エネルギーが霧散する。
「ほぅ! 複数同時に、強力な結界を展開できるのか……! はは、すごいじゃないか!」
セイ・ファートには3人の娘がいる。
それぞれが固有の力を持っており、リーンフォースは守り特化。
「結界術のプロということか。だが守っているだけでは、わしには勝てぬぞ? ん? どうする?」
すると今度は、リーンフォースが逆の手で印を切る。
その瞬間、スリュムの右腕がぼとりととれた。
「ほぅ……?」
にやり、とスリュムが笑う。
「ほかにもまだ何か手を残してるのだな?」
どこか、スリュムは戦いを愉しんでいるようだ。
一方でリーンフォースはさっさと倒したくてしょうが無い。
こんなやつぶったおして、さっさと母に会いたいのだから。
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