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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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136/215

136.色分け

【★おしらせ】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ドワーフの国へやってきてる私たち。

 スィちゃんの助力もあって、壊れた建物を修復完了。


「続いてけが人の治療にいきまーす」


 エルフのゼニスちゃんと、火竜人のトーカちゃんが戻ってくる。


「……けが人の分類わけ、完了しました」

「おっけー。さんきゅー」


 するとドワーフのテテロロが首をかしげる。


「分類わけとはなんですか?」

「文字通りよ。けが人を症状別に、分けてもらったの。軽症、重症、死人ってな具合ね」


 三色の布をゼニスちゃんにわたし、分類に応じて、布を配ったのだ。

 軽症の青、重症の赤、そして死人の黒ってね。


「聖女様の奇跡ならば、全員まとめて治せるのではありませんか?」


 聖女じゃないんだが、まあもう訂正もめんどっちいのでほっとく。


「まあ治すのは可能よ。でも、過剰に直しすぎる危険性があるからね」

「というのは?」


 私は説明する。

 薬には、それに適した効能というものがある。


 指を切っただけの軽いけがに、死者すら治すほどの癒しの力は、過剰である。

 細胞を壊しかねないからね、逆に。


「お薬は用法容量を守ってだからね」

「そうなのですね! さすが聖女様、博識であられます!」


 私はロボメイドに、3つの桶を用意させる。

 それぞれ、重症度に応じたポーションだ。


「さ、みんな。このポーションをそれぞれの患者に配って」

「「「おー!」」」


 ダフネちゃんたちは手分けして、軽症、重症、そして死人にポーションを配っていく。

 すると……。


「すごい! けがが治った!」

「腕が生えてきただと!?」

「え、ええ!? い、生き返ったぁああああああああああああああ!?」


 とまあけが人たちがあっという間に元通りになったのだ。


「い、いやいや! 聖女様! 死人! 死人がいたんですが!?」


 黒い布を巻かれていた死者たちが、よみがえっている。

 ええと。


「だから?」

「な!?」

「死んでお灰になっている人ならともかく、体がまだあって、脳の破壊が始まってない死体くらいだったら、蘇生可能でしょ?」


 それくらいならできて当然よね?

 蘇生薬なんて、500年前には普通にあったし。


「「「す、すげえええ! 聖女様すげええええええ!」」」


 復活した人たちも含めて、私を称賛してくる。

 そんなにすごいことかしら。


 私にとっては当たり前のことを、当たり前にやっただけなのだ。

 歩ける人に歩けて偉いねーって言われてるようで、ちょっとイラっと来る。


 そこへどや顔のロボメイド・シェルジュが近づいてきて言う。


「マスター、ここはあなたが元居た500年前の世界とは異なる、未来の世界なのですよ?」

「あー……そういやそうだったわね」


 色々衰退してるんだっけ?

 どうにも、忘れがちになるのよね。

【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『母親が実はVtuber四天王だったと知らずに、ゲーム配信で無双したら、バズって僕もVtuberになりました~絶縁したパワハラ幼馴染がすり寄ってくるけどもう遅い。ゲームV部の仲間と楽しく活動してます』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n0775ic/

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