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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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135/215

135.聖女の水



 トロルどもに占拠されていた街、ニサラキに襲撃をかけた私たち。


「マスター。トロルどもを一人残さずッヒャッハーしてきました」


 ロボメイドが私たちの元へ戻ってくる。

 その顔は、目がキラッキラしてて、もう、わっくわくのうっきうきだ。

 わー……めんど。


 ねぎらってもらいたい感すごいんですけど……。


「ヒャッハーしてきました!」

「はいはい、偉い偉い」


 あまりにうざかったので、おざなりに褒めてあげた。


「ひゃっはー!」


 そんだけでもう、喜色満面。

 どんだけやっすいのよ、こいつの自尊心……。たく。


「さ、あとは怪我人と壊れた街の修復ね」

「し、しかし聖女さま」


 ドワーフのテテロロが恐る恐る聞いてくる。

 聖女じゃないんだが……まあ今はおいとく。めんどいし。


「街は壊滅状態、怪我人も多数。ポーションが足りるのですか?」


 まあ確かにポーションをゼロから作ると、手間暇かかるからな。

 

「問題なっしん。こっちにゃスィちゃんいるし。んじゃ、行くわよみんな~」


「「「はーい!」」」


 ぞろぞろと私たちは壊れた街へ入っていく。

 一面焼け野原だ。


 まーこうなるわな。


「まとめてやるわよ。スィちゃん、かもーん」

「……!」びしっ!


 水精霊ウンディーネのスィちゃんが、私に近づいてくる。

 私はストレージから、あらかじめつくっといた、魔法ポーションを取り出す。


「はいこれ、スィちゃん飲んで」


 私はポーションをスィちゃんに手渡す。

 んぐんぐ、と彼女が飲んだあと……。


 凄い笑顔になった。


「おいし?」

「…………」こくこくっ。


 ダフネちゃんが、「こんな美味しいお薬はじめてですー! だそうです!」と通訳してくれる。

 ダフネちゃんいろんな生き物の声が聞こえるのよね。すごい。


「で、スィちゃん。そのまま街全体にシャワーをあびせるかんじで、水をまいてくれる?」


 こくんとうなずき、スィちゃんが手から水を放出。

 ぱたたたっ、と雨が周囲に降り注ぐと……。


「!? こりゃあすごい! 壊れた街が元通りになっていくぜ!!!!」


 うん、ちゃんときいてるみたいね。


「聖女さま、こりゃあいったい?」

「私はスィちゃんに飲ませたのは、遡行リバースポーション。壊れた無機物を壊れる前にするポーションよ」

「し、しかし……それとこの雨はどういう関係が?」


 私はスィちゃんの頭をなでる。


水精霊ウンディーネは、体が水でできている。飲んだ飲み物の性質を取り込んで、体質を変える」

「なるほど……ポーションを飲ませたことで、体をポーションに変えた。あとは、嬢ちゃんに体のなかのポーションを使って雨を降らせたってわけか」


 そういうことだ。


「す、すげえ……ポーションもすげえが、精霊の性質をそこまで理解し、応用するなんて……誰にもできるわけじゃないぜ」

「うむ! 当然だ! 主殿はすごいんだぞー!」


 いやはや、トーカちゃんに褒められると照れますな。

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