132.ドワーフの事情
私ことセイ・ファートは、氷の国でドワーフと遭遇。
ドワーフはトロルから逃げていた。
どうやらトロルはドワーフを奴隷扱いしてるらしい。
私が社畜だったころの記憶を刺激され、ムカついたので、爆裂ポーションでぶっ飛ばしてやったわ……!
……で、今に至る。
竜車をとめ、ドワーフから話を聞く。
「わしはテテロロと申します」
「で、テテロロ。何があったの?」
語ったところ、こんな内容だった。
巨人トロルが突如として暴動を起こしたらしい。
元々トロルたちは洞穴に暮らしていたのだが、突如出てきてドワーフたちの街を襲った。
んで、ドワーフを奴隷にして働かせてる……ってことらしい。
「トロルに逆らうことはできないの?」
「ええ。我らには呪いがかけられておりまして……ごほっ! げほげほ!」
テテロロは口から血を吐き出す。
苦しそうに胸を押さえながら倒れた。
「だ、だいじょーぶなのです!?」
一番心優しい奴隷、ラビ族のダフネちゃんが慌てた様子でテテロロに近づく。
「はあ……はあ……ありがとう、お嬢さん……。でもわしの命はもうない」
「そんな! どうしてっ?」
私はテテロロの胸を指す。
「呪いがかかってるわね?」
「呪い……?」
ダフネちゃんに私は説明する。
「主人に逆らうと発動する、死の呪いよ。相当強力ね」
だとしたらちょっと不思議ね。
トロルごときが、この術式を作ったとはおもえんし……。
「そんな……ドワーフさん……死んじゃうのぉ?」
ああもう、そんな目で見てこないでダフネちゃん。
わかってるわよっと。
私は今の会話の間に、呪いの解呪を可能にするポーションを作っていた。
「テテロロ。これを飲みなさい」
「わしはもう……」
「うるさい」
私はポーションを彼にぶっかけた。
すると湯気を立てながら、呪いの刻印が消えていく。
「お、おお! す、すごい! 胸の苦しみが嘘のように取れた!」
「すごいのですっ! おねえちゃん!」
まあダフネちゃんが悲しむだろう+この術式をかけやがった相手に、興味がでた。
それプラス。
「人を奴隷のように扱う、クソ野郎には制裁を加えないとね……!」
私、パワハラされながら仕事していたから、許せないのだ。
誰かを、奴隷のように働かせることを……!
元凶をとっちめて、こらしめてやらないと、気が済まないのだ!
ということで、ちょいとトロルたちを全滅★させまーす。
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