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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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129.私知ってる!


 ドワーフの国に来ている私たち。

 ご飯を食べていると、吹雪の中をあるくドワーフがいた。


 まあしょうがないのでご飯を食べさせてた。


「ありがとうございます! 死ぬところでした」

「いえいえどーも」


 あー……嫌な予感がするわー。 

 すっごいやなよかん。


 だってさ、ね。このドワーフから、面倒ごとの気配がんがんするのよ。

 こんな猛吹雪の中、薄着でふらつくなんて自殺行為よ?


 それとさっきからちらちら、ってドワーフがこっち見てくるのよ!

 ああこれ……あれだ。


 面倒ごとを頼まれるパターンや……。

 私は詳しいんだ。


 今まで散々、面倒ごとに巻き込まれてきたからな……!


「え、えっと、あなた……どこか行く途中だったのかしら?」

「え、あ、はい……」

「そっかそっか! じゃあそこまでつれてってあげるわ!」

「! よ、よろしいのでしょうか……」

「もちろんよ!」


 必殺、面倒ごとを頼まれる前に、別のクエストを受ける!

 このドワーフを街まで運んで、それですたこらさっさと逃げるのだ。


 面倒ごとは、話を聞くと発生する。

 だから、話す前にこっちから比較的めんどうにならないことを背負い込む!


「おお、さすが主どの!」「困ってる人をほっておけない、さすがです」「おねえちゃんやっさしー!」


 妹たちが私を褒めてくる。

 うぐ……ちょいとばかりの罪悪感が。


 ま、何はともあれ、このドワーフちゃんを街まで送り届けることにした。 

 あとは、知らん!


 なんかありそうな気配びんびんするけど、知らん!


【★☆新連載スタート!】


先日の短編が好評のため、新連載はじめました!

タイトルは――


『伝説の鍛冶師は無自覚に伝説を作りまくる~弟に婚約者と店を奪われた俺、技を磨く旅に出る。実は副業で勇者の聖剣や町の結界をメンテする仕事も楽々こなしてたと、今更気づいて土下座されても戻りません』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n6008ia/

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