124.寒いなら
私ことセイ・ファートは、氷雪の国カイ・パゴスへと上陸した。
パシリ一号ことトリトンから降りた私たちだったのだけど……。
「さんむ……」
上陸した瞬間に猛吹雪が我々を襲ったのよ。
目の前が真っ白になるレベルの猛吹雪ね。
「さ。さむぃのですぅ~……」
ガタガタ震えるダフネちゃん&スィちゃんの妹コンビ。
ゼニスちゃんも肌をこすり合わせている。
トーカちゃんは……。
「ちーん……」
「トーカちゃん! 起きて! 寝たら死ぬわよ!?」
いかん、トーカちゃん元がトカゲだからか、この急激な体温下降で冬眠の準備に入ったんだわ。
「そんなあなたに、加温ポーション!」
飲めば体の中からぽかぽかするお薬よ。
私はトーカちゃんの口にポーション瓶をツッコむ。
すると……。
「む! ふっかーつ!」
「「「トーカちゃん!」」」
冬眠の態勢からいってんして、トーカちゃんが元気もりもりの状態で復活したわ。
ふぅ……よかった。
私は全員分の加温ポーションを配る。
「…………」
「シェルジュはいらないわよね」
「つーん」
ロボだから要らないだろうと思っていったのだが。
こいつまた無視しやがった。まったく、いつまで拗ねてるのやら……。
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