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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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123/215

123.やはり聖女様はすごい(何度目か定期)、そして神キャラ

【★おしらせ】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 セイたちがカイ・パゴスへと向かう一方……。


 セイを追いかける冒険者のパーティがいた。

 Sランク冒険者のフィライト、そして相棒のボルス。

 今はそこに加え、聖騎士のウフコックが加わっている。


 長らくセイの足取りがつかめずにいた彼ら。

 捜索を一時中断し、今は冒険者としての任務を果たしにきていたのだ。


 そこの一帯は、人の住めない炎熱地獄と化していたらしい。

 元は肥沃な大地だったが、とある日を境に昼も夜もなく太陽が昇っていて、大地は草一本も生えない荒野になっていた……はずだった。


「こりゃあ……どうなってんだ」

「……どこにも荒野がないな」


 元の、肥沃な土地に戻っていたのだ。日焼け対策をしてきたのだが、肌を焼くような痛みを感じない。


「まさか……これは……」

「ええ、そのまさかですわー!」


 フィライトがキラキラとした目を、元通りになった沃野に向ける。


「きっと……聖女様がいらしたのですわ! 聖女様が問題を解決してくださったに違いない!」

「んなあほな」


 しかし、ボルツは見てきた。今まであの聖女の少女が通りに過ぎていったあとには、数々の奇跡が起きてた。

 このあり得ない不可思議な現象を起こせるのは、現状、聖女しかいないように思えた。


 と、そのときである。


「……何か来るぞ。気をつけろ」


 聖騎士ウフコックが剣を抜いて頭上を見上げる。

 そこには、がたいのいい男が、空の上に立っていたのだ。


「! 空に立ってる……飛行魔法か!?」


 ボルスが警戒心を高めながら、空中に浮いてる男を見やる。

 すぅ……と実になめらかに、地上に着地して見せた。


 男は……かなり整った顔つきをしてる。

 目の下に竜のうろこのようなものが見えた。


「怪しいものではない。人の子よ。私はカイルーンという」

「カイルーン……?」


 人間の言葉は話すようだ。しかし、ただの人であるとは到底思えなかった。

 あんな高度な飛行技術を持つのだから。


「人の子らよ。聞きたいことがある。このあたりにセイ・ファートという女性を……」

「聖女様ですか!?」


 フィライトは相手への警戒心をとき、一直線に彼に近づく。

 ボルツが止める間もなく、カイルーンの手を掴んで尋ねる。


「わたくしらも探しておりますの!」

「なんと! おぬしたちもか!」

「ええ、よければお話聞かせていただけますか?」

「おお、もちろん!」


 ……フィライトに共感している。ということは、あのカイルーンという男も、聖女信者だろう。


「またか……って、ウフコック? どうした?」

「……もう一人、来る」


 まだいるの? とボルスが頭上を見上げる。だがどこにも、さっきのような男はいなかった。

 しかし次の瞬間……。


「問。あなたたち、セイ・ファートはご存じですか?」

「!?!?!?」


 ボルスの、すぐ目の前に、見知らぬ女が立っていたのだ。

 全体的に白い。肌も髪も、人もの色も。


 華奢なフォルムに、生気を感じさせない瞳。

 そして……天導教会の服。


「大聖女さま……」

「な!? え、大聖女だって!?」


 ウフコックが驚く。その目線の先にいたのは……。

 現在、世界を牛耳る組織、天導教会のトップ3の聖女。


 大聖女であった。


【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『聖剣学園の特待生は真の力を隠してる(と思われてる)~聖剣を持たない無能と家を追放された俺、大賢者に拾われ魔法剣を極める。聖剣を使わない最強剣士として有名になるが、使わないけど舐めプはしてない』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n2573ia/

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