122.氷雪の国カイ・パゴスってどんなとこ?
私ことセイ・ファートは、竜王国でのごたごたを終えた後、次なる目的地にカイ・パゴスって場所に行くことにした。
「ところでゼニスちゃん。カイ・パゴスってどんなとこなの?」
パシリ1号ことトリトン(クジラの魔神。体の変形が可能。今は船)の甲板にて、ビーチチェアに座る私。
同じ椅子に座ってるのは、エルフ奴隷のゼニスちゃん。
もともとは王族だったんだけど、クーデター起こされて奴隷に堕ちた。けど、なんだかんだあってまた王女になるも、なんやかんやあって私のもとに奴隷としている。
「セイ様がいらした国から南東の方角にずっといったさきにある国です。氷の精霊が住まう場所でして、そこには巨人とドワーフが主に暮らしております」
「なるほどぉ、氷の精霊の影響で氷雪の国って呼ばれてるのね」
「はい。年中雪と氷に包まれていそうです。そして、技術力のあるドワーフたちが国を築いていてるとのこと」
ドワーフかぁ。王都で社畜してたときに、会ったことがある。けど一人だけだなぁ。
たくさんのドワーフって見たことないわ。
「ドワーフがいるなら、珍しい鉱石とか持ってないかしら」
ドワーフって武器造ってるイメージなのよね。てことは鉱山があるでしょうし、そうなると、珍しい鉱石とかあるかも。うふふ。
「石マニアが」
「あ? なによシェルジュ?」
絶賛不貞腐れ中のロボメイドが、ぼそっとそういう。
「別に石マニアってわけじゃない。珍しい素材をゲットしたいだけ」
「あなたに仕えた従順なメイドより、珍しい石のほうがいいってことですね?」
「うん」
「きー! マスターの馬鹿! 石マニア! 石に欲情するHENTAI!」
「うるせえ、スクラップにするわよ?」
「ふーんだ!」
シェルジュがすねると、船の中に戻っていった。ったく、ガキなんだから。
「セイ様。シェルジュ様はあのままでいいのですか?」
「いいのよ。ほっとけば。そのうち機嫌なおすでしょ」
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