120.動く教会
セイ・ファートが炎の魔神を討伐した。
その知らせは遥か遠く、神聖皇国にまで届く。
神聖皇国。天導教会の本拠地である。
天導教会は、現在のこの世界の支配者ともいっていい。治癒魔法、そしてポーション技術の衰退した世界において、人を癒やせる術を使える(管理している)のは、天導の聖女たちだからだ。
位の高い聖女は、大聖女と呼ばれている。
三人いる大聖女たちは、みな、一つの事実を受け取った。
『魔神が討伐された』
魔神。天界より舞い降りた悪しき神々のこと。
魔神への対抗手段は、聖なる力を持つ天導の聖女、そして聖騎士しかない。
しかも、彼らでさえも、討伐は不可能。せいぜいが、封印までだ。
それを、たおした。
前代未聞の事実といえた。
天導教会は、本格的に動かざるを得なかった。
今まで、世界の平和を守っていた天導教会。
唯一絶対の守り手であるはずの彼らでは無く、別の誰かが、魔神を討伐した。
それは天導教会にとっては、許されざるを得ないことだから。
【★読者の皆様へ お願いがあります】
ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!
現時点でも構いませんので、
ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!
お好きな★を入れてください!
よろしくお願いします!




