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【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


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117.求婚されるが秒で断る



 私ことセイ・ファートは、魔神をぶっ殺して、天空城をゲットした。

 正確に言えば、天空城を構成していた、飛行石っていうちょーレアイテムね。


 なかなか手に入らないレア素材を、あんな雑魚ぶっ飛ばしただけで入手できるんて!

 


 さてっと。


「テキトーに観光して、かえりましょうかね」

「「「おー!」」」


 私たちがいるのは、竜王都ナザカってとこ。

 奴隷ちゃんズ+スィちゃん、そこにロボメイドのシェルジュ、そしてパシリ2号ヴィーヴル。全員集合状態。


 元はと言えばお空の観光にきたのだけど、気づけば全然見てなかったわー。

 ま、面倒ごとは片付いたし、あとはのんびり観光だーい。


 ……と思っていたのだがけども。


『聖女さま……!』


 私の前にデカい竜が跪く。

 こいつは竜王子カイルーン。竜王国スカイ・フォシワの番人もやってた、王の息子。


「なに?」


 ぱぁ……! とカイルーンの体が輝くと……。


「わぁ!」「おお、イケメンでござるな」「…………」「男がなんですか。女同士の方がお互い体の気持ちいいとこ知ってるんですから。ねえマスター?」


 馬鹿メイドは無視して、カイルーンに問いかける。


「その人間の姿は、なに?」

「あなたの伴侶になるのなら、この体のサイズの方がよいか」

「はぁ…………? はんりょ?」


 カイルーンはイケメンの姿でひざまづいて、私に手を差し出していう。


「どうか、私のつがいとなってください!」


 つがい。結婚相手。伴侶。ふむ……。


「嫌です」

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