112.戦闘開始
私、セイ・ファートは天空城を占拠する魔神をぶっ飛ばしにきた。
この城は飛行石っていう、それはそれは珍しい鉱石でできてる。
それをいただきに参上★ したしだい。
「さっさと消えてくれるなら、なんもしないけど?」
城の王の間には、炎の身体を持つ変なのがいた。
こいつがドゥルジってやつか。
まあちょっとばかり暑いけど、耐えられないことはない。
冷却ポーションで身体を冷やしてるからね。
「2号。あいつが魔神よね? ……って、ヴィーヴル?」
私の舎弟であるヴィーヴルが、なんか死んでた。あらま。
骨が落ちてるわ。多分体組織の細胞が、暑さで蒸発したのね。
私は蘇生用のポーションを作って、とぽとぽ注ぐ。
「はうわっ!? じ、自分……どーなってたんすか」
「暑さで死んでた。がちのほうで」
「比喩表現じゃなくてマジで死ぬとか、はんぱねー……」
「そう? あんな熱、普通じゃない?」
師匠の馬鹿につれてかれた、冥界ってとこで修行したときは、あれくらいの灼熱地獄を味わったものだ。
「いや、はんぱねーのは、セイ様っすよ。死者を一瞬で蘇生させるなんて」
あきれたようにヴィーヴルが言う。言い方がむかついたので蹴飛ばした。
「死者の蘇生くらい、たいしたことないから」
「いや死者は普通復活しないんすよ!」
「は? するから」
爆裂ポーションを懐から取り出したところ、ヴィーヴルがおとなしく「しますぅ!」と従った。よしよし。
「さ、戦闘開始ね」
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