105.炎の魔神
竜王都ナガサに到着した私たち。
そこには竜の一匹も居なかった。
竜王子カイルーンから、魔神による被害だということを知った。
私たちは王都の中を歩いてる。王都はなんというか、全体的に建物がでかい。
岩を削って作ったような建物がいくつも並んでいる。竜が作ったのかしらね。
『先日から竜王都上空に、そいつはあらわれたのです。炎の魔神……ドゥルジ』
「ほーん……その炎の魔神とやらのせいで、街がくっそあっついことになって、竜たちが困ってると?」
『さようでございまする』
魔神ねぇ。なんかろくでもないやつばっかりだな。観光の邪魔するしなぁ。
「んで、そのドゥルジとかいう魔神はどこにいんのよ」
『竜王都遥上空にあります、天空の城に』
「おお、天空の城ねぇ……飛行石は? 大量にある?」
『え、ええ……城がそもそも飛行石をまるごと削って作った建物ですので』
重畳重畳。
よし!
「はい奴隷ちゃんズちゅーもーく」
ダフネちゃんたちが私の周りに集まってくる。
「これから天空の城に、観光にいきまーす」
「「「はーい!」」」
理由は聞かない素直な良い子たちだわー。すきだわー。
そんな私の様子を、ちょっと離れたとこでぱしり2号とメイドが、じと眼で見ている。
「なによ」
「いえ、さすがマスター。がめついなって思っただけです。以上」
「まさか城の飛行石をそのままいただこうって魂胆じゃないっすよね」
ハハハ、まさか。
「ただの観光ですよーやだなー、ただ魔神を倒すときに城ごと木っ端みじんにしちゃうかもで、そのときに飛行石を回収できないかなーって思ってなんて、ぜんぜんないっすよー」
さ! トレジャーハンティングだ!
待ってろ私の飛行石ぃ……!
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