102.竜王都ってどんなとこ
私たちは竜王都ナザカを目指している。
「熱いってレベルじゃないねこりゃ……」
じりじりと日差しが私たちを照らしている。
地竜のちーちゃんが、徐々にへばってきているのがわかった。
「ちーちゃんファイト。ほら、これ飲んで元気出して」
私は冷却ポーションを取り出して、シェルジュ経由で飲ませる。
「ぐわぐわ、がー!」
再び元気を取り戻して、ちーちゃんが雲のを上を走り出す。
「……ところでヴィーヴルさん」
「なんすか?」
エルフ奴隷のゼニスちゃんが、パシリ2号に尋ねる。
「竜王都ナザカってどんなとこなんですか?」
「竜王国スカイ・フォシワのなかで、ひときわ大きな雲の国っすよ。密度の高い雲の上、大きな岩が乗ってるんす」
「陸地があるんですか?」
そっすそっす、と肯定するヴィーヴル。
「どういう原理なんですか?」
「確か飛行石っつー、ものすんごい鉱物らしく……」
がしっ!
「2号、詳しく!」
飛行石。それは前に砂漠の国で見つけた、空を飛ぶ力を持った石のことだ。
一個見つけてひゃっほーって喜んだことがある。
「りゅ、竜王都全体がその飛行石でできてるんすよ」
「まじ!?」
「ま、まじっす」
すごい……! あんな珍しい鉱物が、都市を浮かせるほどの力を持った量存在するなんて……!
「それは是非かっぱら……こほん是非とも拝見したいものね……!」
するとシェルジュがじとっとした目を私に向けてくる。
「マスター。さすがに都市を浮かせてる飛行石を、がめったりしませんよね?」
「…………」
「無言で草」
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