表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/215

101,日焼けイヤーん

【※おしらせ※】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 私ことセイ・ファートは竜王国に来ている。

 観光名所をまわりたいため、竜王都ナザワへと向かう。


「それにしても、なんかまぶしいわね」


 地竜のちーちゃんに荷台を引っ張ってもらいながら、私たちは王都を目指してる。


「まぶしーのですぅ」


 ダフネちゃんとスイちゃんが目を細めている。

 ゼニスちゃんも汗をかきながら、窓の外を見やる。


「……地上よりも遮るものがないからでしょうか、直射日光が直に来ますね。日に焼けてしまいそうです」

「そうでござるのか?」


 火竜人のトーカちゃんは火に耐性があるので、あんまりわからないのだろう。

 確かにかわいい奴隷ちゃんズのお肌が、少し焼けていた。


 うーん、あらゆる環境に適応する、適応ポーション飲ませてるのに日に焼けるなんて。

 空の上って、かなり日差しがきついのね。


「これは由々しき事態だわ。なんとかせねば」

「マスター、ワタシも日に焼けてやべえです」

「シェルジュ、ストレージ。預けてた素材を出せ」

「マスターがワタシをないがしろにする……」


 ロボメイドのやつが三角座りして、がっくりと首を垂れている。

 うぜえ。


「な、なんか不憫っすね……慰めなくていいんすか?」


 パシリ2号ヴィーヴるが心配そうに尋ねてくる。


「甘いわね2号。見てみなさい」


 ヴィーヴルがシェルジュの顔を覗き込む。


「ふ、ふふ、マスターにないがしろにされるのは、ワタシだけ。ワタシだけの権利……うふふ」

「愛がゆがんでるっす!」


 変態メイドから素材を強奪して、私は新しいポーションを作成する。


「じゃーん、日焼け強化ポーション! これならどんな強い日差しでもへっちゃらだぜい」


 クリーム状のそれをみんなに見せる。


「とゆーことで、ぬりぬりしていきましょうね~」

「「「はーい!」」」


 奴隷ちゃんズが仲良く、お互いの肌にぬりぬりする。


「マスター! マスターにぬりぬりしたいです!」

「拙者も!」「だふねもー!」「わ、わたしも……」


 おやおや、私の肌にみんなぬりぬりしたいみたい。

 ふふ、人気者ね私!


しかし参ったわ、私の体は一つだけ。誰かに任せると角が立つ。


「2号」

「なんすか?」

「ぬって」

「なんで自分が……ふええ……わかったっすよぉ」


 ヴィーヴルが逆らわずに、私の手足にぬりぬりしていく。

 いやぁ、素直だなぁ。


「マスター、右手の爆裂ポーションが危ないです」

「しまっといて」

「かしこま」


 ぬりぬりしおえると、日差しがかなり収まった。


「肌が痛くないのです!」「やはり主殿はすごいでござるなぁ!」「……すごい、売りに出せば、確実に大金が得られるのに」


 でも私はそんなめんどっちいことはしない。

 ポーションはあくまで、私と、近しいみんながその恩恵をあずかれれば、それでよいのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 日焼け強化ポーション・・・ 日焼けを促進してしまうそうな名前(汗
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ