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第六十一話「四日目開始」

アントラクトを書き始めて2カ月・・・。

中々完結しないので、アントラクトと並行して4日目を書こうと思います。

むくり


「おはようございます。」


森の方角から顔を出した太陽を見つめながら、誰も居ない荒野に挨拶を告げる。


天気は快晴。


時刻は早朝6時前と言ったところだろうか。


火床に溜まった灰を焚火にかけて消火をし、立ち上がって伸びをする。


うん、とても清々しい朝である。






「さて、もよおすか。」


朝一番。


4日目にして、とうとう便意がやって来たのだ。






とことこ とことこ


格子状に組んだバリケードを押し開けて、なるべく丸い小石を集めながら寝床を離れる。


この丸い小石を用いて、トイレットペーパーの代わりとするのだ。






なお、植物に対する知識が無い状態で、木の葉をトイレットペーパーの代わりとすることは、危険な行為となり得る。


“漆で指が被れる”


不用意にも木の葉で尻を拭いた場合、肛門においてそのような現象が発現する可能性があるのだ。


いや、被れる程度ならば、まだいい。


“ギンピ・ギンピ”


僕の知る限り、最も危険なトイレットペーパーである。


オーストラリアに自生する植物で、ギンピ・ギンピの葉をトイレットペーパーとして使用した場合、葉の表面から生えた無数の産毛が猛毒のトゲとなって体内に入り込み、数年間にも渡る激痛を使用者の患部にもたらすと言われているのだ。


肛門は大事にしたいものである。






ザクザク ザクザク


寝床から十分に離れた場所で穴を掘る。


深さの目安は、こぶし二つ分から三つ分。


寝床から離れた地中に用を足すことで、寝床を清潔に保つのだ。






――――――――――心地の良い音楽――――――――――






「ふぅ、すっきりした。」


空っぽになった腹を擦りながら、昇りゆく朝日を見上げる。


身体が軽い。


それでは、四日目を開始しよう。






※表現を省いていますが、使用後は掘った穴を埋めています。

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