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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第10章「四獣王ジゲンドン討伐攻略戦」西暦2037年11月10日

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番外編60「桃花の本格的な治療」

 西暦2025年3月28日、深夜。

 大体状況が理解できたミュウから湘南桃花に対して本格的な治療が始まった。

「また人の家で別件やってる……」

「しょうがないだろ、ここは記録や日時が残りやすいんだ。あとで確認しやすいんだよ、数年後とかでも」

「まあ、解るけども……」

 咲は姫に対して愚痴を言うが、言う方も聞く方も見る方も状況は解っている。


 ミュウは続ける。

「えっと、まず症状を確認するぞ? まず1つ目。最大の難点として体内時計が永続的に同じ事象を起こして夜に眠れない現象……」


「うん……」

「毎日、深夜21時から23時に桃花が目覚めていないとハッピーエンドに行かない、または100点満点ルートに行かないから起きてる必要があると……」


「いや、これには深い理由があって。まず夜じゃなきゃ吸血鬼であるフランちゃんが活動できない、だから深夜の午前零時にクライマックスを合わせたわけで……」

「じゃが、零時迷子の用法用量を今もよく解ってないんじゃろ? しかも裏設定で湘南桃花と信条戦空が〈被ってる(・・・・)〉と……」

 2つ目。桃花と戦空が被ってる。

 3つ目。零時迷子の本質は午前零時に〈存在の力〉を回復させるという代物だ。


 存在の力と言うのは。ある、または、いることの力。もっと言うと〈実体と属性〉に分かれ、それを総括した意味合いが〈存在〉だ。


 話が複雑だから簡単に言うと。

 時間通りに動かないと、ハッピーエンドへ行かない。物語が終わらないのだ。

 時間通りに動かなければパラドックスルートが派生するし、その時間その場所に桃花と被った戦空が居ないと、時計が進まない。


 4つ目。つまり、リアルタイムの時間軸上だと、起きててもらわないと困る訳だ。

 時計は正確に時間を刻む。

 時計の針は止まるし、巻き戻す事だって出来る、……でも人生は違う。

 この事から、現実世界へ干渉する宝具が零時迷子だということが解る。

 が、時間という概念が存在しない空間を作ったら安眠できたように。


 時計の針を止めたり、時間という概念を存在させなくしたりしたら、被害は受けない。……しかし、根本的治療にはなっていない。

 依然としてロジックは破綻したままだ。だからこの展開のロジックを作り直さなきゃならないが。まず、桃花1人では荷が重すぎる事もあげられるし。


 5つ目。アリスに頼んで空を飛ばなきゃいけない。


 6つ目。一般人の桃花がフランに刺されるという状況もキツすぎる。加えて派生した〈転生〉という権能、便宜上権能というが。これにより発生する刹那の時間軸もより難解にしていた。


 それが終わって始めて桃花は刺されて、気絶して、0秒治療して、起きて、眠ることが出来る。

 螺旋丸と螺旋丸のぶつかり合いにはってんするわけだ。


 設定上、桃花には咲のように〈よく寝る健康な体質〉はまだ付けていない。

 それは寝ても薬か何かの原因不明の事象で体が起こされるからだ。根本的解撤にならない。

 だから、この時計を動かすには、7つ目。肩代わりしてくれる人手がいる。

 分担作業だ。


 忍耐や我慢も毒だ、ここは〈時間の流れ〉に沿って「痛いものは痛い」とちゃんと言わなきゃ回らない。

 「痛いけど我慢」をやると何も発展しないくて因果関係が回復しないからだ。


 まとめると。

 1、体内時計のせいで眠れない。

 2、桃花と戦空が被ってる。

 3、零時迷子は毎日存在の力を回して回復させる。

 4、リアルタイム上、起きてもらわないと困る。

 5、アリスに頼んで空を飛ばなきゃいけない。

 6、桃花がフランに刺されて転生。

 7、重責を皆で手分けして肩代わりしてくれる人手がいる。


 このあたりが桃花の時間を動かすうえで重要な鍵となってくる。

 それもかなりの大人数が手助け&警護をしてくれないと、桃花は熟睡できないし、本より寝不足で明日の仕事にも支障が出る。

 それが何故か永続的に続く、エンターテイメントを面白おかしく作った副作用だ。


ミュウは、AIと相談しながら答えを弾き出す。

「やっぱり零時迷子の設定を調整したほうが早そうだな、もしくは定義の再構成」

 考えられる対策は。


 1、回復時間の変更。

 自動回復する時間帯を起きている時間である午前12時にする。

 2、時間依存の緩和。

 回復のトリガーを「毎日午前零時」から、例えば「8時間以上の睡眠後などに変更する。

 3、自動回復機能の調整。

 桃花が起床中でも睡眠中でも、「存在の力」を一気に書き換える、ではなく徐々に書き換えるなど機能追加。

 4、「劣化と消耗」の範囲調整。

 範囲が世界全土と数千年間と長く・広いので。そこを見直す。などである。


 桃花はミュウに問いただす。

「でも午前零時に回復しないと、名前である零時迷子にならないよ?」

「そもそも、それを命名した記憶も無いからな、借り物みたいに感じるのに自分の物になってるのなら、改造して名前ごと変更してもバチは当たらんじゃろ。時計という性質事態は変えなければいい。それを桃花の体質〈タイプ〉に当てはめれば問題ない」


 豆知識

 名前◇体質〈タイプ〉

 希少◇R

 分類◇根源的な素質_自然環境による流動_体内の構造と外界との相互影響。

 解説◇体質〈タイプ〉とは。その〈素質〉を内側の基盤の核とし、日々積み重なる時間や空間の和の流れ〈和流〉と、それらが広がってゆく〈拡張〉によって日々変化し、影響を受ける流れ。

 その体質が持つ内的な構造と、外界との関係の中で自然に、あるいは意図的にコントロール出来る流転機能と、多くの要素が絡み合い法則性を持つ、運命存在。

 重要度は滅茶苦茶高いが、皆に認識して欲しい共通認識として希少性はRとなる。


 ミュウは桃花に提案する。

「なので、新しい零時迷子に取り替える事を提案したいかな。お前は機械じゃないが、機械みたいに中身という体質を入れ替えて、零時迷子事態は停止させる。昔ながらのように直すのもアリなんじゃが、たぶん1から作ったほうが手っ取り早い」

「あー、解った。じゃあお願いします」

 ということで、新しい桃花の体質〈タイプ〉を作り直すことから始まった。


 名前◇時を調律する心臓(リカバリーハート)

希少◇SSR

 分類◇零時迷子2号_湘南桃花の体質〈タイプ〉_カスタマイズ可能な回復機関

 解説◇零時迷子をベースとして作られた新しい零時迷子。太陽や月、星座名などで時間を測り。その上で数字入りの時計としての役割を担う。

 前提定義として時計の針は止まるし、巻き戻す事だって出来る、だけど人生は違う。事に基づいている、可逆性と不可逆性を合わせ持っている。あくまで「存在の力」を回復させる事に特化している。

 カスタマイズ性が向上しており、従来の「午前零時に全てが回復する」という融通の効かなさが解消されている。

 やろうと思えば、時間という概念ごと、オンオフ切り替える事も出来る。

 制約や弱点として。この体質、「時を調律する心臓」はお金で買うことはできない。

 ・自動回復の設定可能。自身の睡眠時間帯を避けて回復可能に。

 ・回復トリガーの設定可能。〈睡眠後昼間の12時までに〉徐々に全回復など条件設定可能に。

 ・効果範囲の時間と空間の設定可能。現在は1日24時間分の範囲は地球と設定。


 桃花はミュウに、体質(タイプ)を〈零時迷子(れいじまいご)〉から〈時を調律する心臓(リカバリーハート)〉へ設置し直された。

「これで治るのかねえ~?」

「効果は寝てからじゃないと判らない、ポ○モンスリープみたいに」

「なるほど、寝て起きて、じゃないと調整できないのか」

「まあ本番は本当に寝ないと判らないが、自分の手に力が戻って来ているのなら、人形を使って効果を実験することは出来る」

「人形で実験して、その効果を描写すれば、その結果を元に世界が応えてくれる……?」

「うん、そんな感じじゃな」

 

 咲の家で、咲を置き去りにして話が進んで勝手に終わった一件だった。

 そんな中、姫が……。

体質(タイプ)は盛大にしくじったせいでワシも勉強しなきゃいけない代物だから、体質(タイプ)はゲームのはステータス画面設定に組み込むからな」

「それは聞いてないよお姉ちゃん!?」


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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