第540話「神様の定義と神意権能」
定義確認、この世界の神様とは?
まず、前提として今現在この世界は一神教から二神教へと移り変わっている。
元々自然崇拝の貞操が色濃く残っているのが、この世界であるが。
神、ミュウ=星明幸=天上院姫の三柱の内の一柱。天上院姫に妹が出来、その妹が同じ神の土俵まで上がってきた。
つまりこの世界の神様は分類上2人しか存在しておらず、またそれ以上の神様を否定している。
あくまで、この世界観、この物語での話だが……。
ここまでは話の流れ的に何も違和感はない。では次の確認。
定義確認、その神様達の能力は何ですか?
厳密には、まず〈神様の力〉はイコール〈能力〉ではない。神様は信じる力、信仰の力によってその力を人間が、代行体となってその意志を権力で持って行使する。
それが現代魔術的な権能、現実である。真実であるかは定かではないが、実際そうなっている。この場合、自由自在な法を執行するかは別の話である。
そもそも起源がラスボスを夢見る〈自由の悪神〉ミュウが事の発端なので、法を犯した悪行は当たり前なのである。
そしてこの権能というのはかなり目立つ。
厳密にはニュースや新聞の政治や事故や本、天候災害などでよく見られる。
裁判官も、執行するのは権力……。
よって「法」という文字は今までの流れ的に適切ではない。
なので、能力ではなく。
【神様の意思が権力によって能力を得る】が正しいので。
これらの事象を、『神意権能』と呼ぶ。
では次の確認。
定義確認、二神教である2人の神様の神意権能は何ですか?
これは今のところ決まっていない、しかし定義することは出来る。
〈自由の悪神ヒメ〉の場合。これは破壊と創造、0から1を生み出す能力である。こちらは昔から一貫しているし、夢や目標であったので、世間一般的にカルト教と呼ばれても仕方のないことである。ちなみに、赤ちゃんを産むというのは完全に誤解なので、解釈違いで本人も困っていることも付け足しておく。
〈家族の善神サキ〉の場合。これは家族を大切にし、仕事やゲームを優先せず、勉強をちゃんとし、友達がご飯をお腹いっぱい食べられる楽しい世界を目指している。初耳かも知れないが家族に関するあらゆる厄災を拒否する趣向が強い。
明確に定義確認は出来るのだが、実のところその権能の、名前はまだないのである。ではこのあたりで、名前をつけることにしよう。
〈自由の悪神ヒメ〉の神意権能は『双世界の破壊と創造』。
〈家族の善神サキ〉の神意権能は『真世界の豊穣と祝祭』。
補足として。ウカノミタマとは、日本神話に登場する女神。
『古事記』では宇迦之御魂神と呼ばれ、名前の「宇迦」は穀物・食物の意味で、穀物の神である。また「宇迦」は食物の古形で、特に稲霊を表し、「御」は「神秘・神聖」、「魂」は「霊」で、名義は「稲に宿る神秘な霊」と考えられる。
余談だが古事記では、須佐之男命と神大市比売の間に産まれた、食物の神がウカノミタマである。
2人の進むべき道は、まだ決まっていない。
無限の可能性がそこに横たわっている。
旅のハイキングと言う名の概念は、まだまだ終わる気配はない。




