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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第31章「心氣教室」西暦2037年5月20日

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第524話「心氣教室②」

 それはまるで走馬灯のようだった――。

「レッスン1【死は終わりでは無い】……て言う所から始めないとね」


 誰の声だろう――、私は誰? 私は咲――。

 死ぬはずが無い存在、そう、死んではいけないはずの存在のはずだ、だから心の何処かで安心していたのかもしれない。……皆が守ってくれるからって。


 たぶん、湘南桃花先生は続ける――。

「魂は巡廻する、命は巡る。死んだら永遠? 生者は有限? そんなもの(・・・・・)を軽く超越出来るのがこの力、……心氣よ!」


 仮想世界にも現実世界にも心が絶命してるのなら、私はドコに居るのだろう――。

「簡単に言うと、仮想でも現実でもない、別の次元へ〈幽体離脱した〉……て、感じかしらね~? このまま転生後の人生ゲーム始めても良いけど……心を元に戻すわよ?」


 え、ちょっと待って、まだ心の準備が――。

「3・2・1・今!」


 ギュン!

 刹那、天上院咲の肉体と精神は元の位置に戻り。仮想世界でダイブして寝たまんまの状態で、再起動した。

 

 

 仮想世界、カルテットタウン、闘技場。

 パチィ――――ン……!

 

 神速――なんとこの間、0秒である。

 

 咲は転生した赤ちゃんのように産声をあげる。

「ぶわっはあっはーーーあああああぁ!???」


 他の生徒達は、何が起こったのかザワザワしながら解らなかった。

「何が起きたんだ?」

「指パッチンしたら体がフワーっとして」

「ぼーっとしたら気づけばココに居た、突っ立ってた」

「俺、100年間異世界転生して冒険した気分になってる……」

「私は、悪役ゴブリン令嬢になってた気がする」

「俺はただのアリだったよ……今は元に戻ってるけど」


 ザワザワしている生徒達を尻目に、一応解説を挟む桃花先生。

「今の〈威力〉と同等の事が出来る完成形(・・・)が、心氣(ハーツ)能力(スキル)精霊(スピリット)となります! この(ココロ)を操作するのが今回実装されたゲームの全貌となります。……簡単に言うとね?」


 皆わけも解らずザワザワしている……。

「今の一瞬が理解出来た人~いる~? ギルド『四重奏』と『非理法権天』以外で~~~~」

 

 1人目は天上院姫、が手をあげた。

「あんたは運営だから当たり前だろ」


 2人目は真城和季。

 3人目はキャビネット。

 4人目は不動武。

 5人目は不動文。

「流石、最果ての軍勢。良い心室(サークル)持ってるわね、他には~?」


 次いで、ギルド『脳筋漢ズ』のジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンが手をあげる。

「あんたらタダのプロ集団じゃない……他には~?」


 ……誰も手をあげなくなってしまった。エンペラーとグリゴロスはわけが解らなかったらしい、が、泡吹いて倒れていない。目まいがして立っているのがやっとと言う感じだった。

「私の心氣(ハーツ)に当てられて。立ってられたのは、サキちゃんも入れて12人って所か……」


 四重奏と非理法権天を除けば12人、……この数字は議論の賛否が分かれそうである。


「レッスン2、【(ココロ)の応用技を理解する】。さっきさらっとやったけど。(ココロ)心室(サークル)火を灯し(イグニッション)錬貯(ストック)を錬り錬りしたあと、ソレを変換(リンネ)へとスムーズに移行、心氣(ハーツ)へと変え、力を右拳へ宿した。……てーのをこれから皆さん、上級者? 一部の人? に覚えてもらいます、とりあえずこの教室では、……ね、おーいついて来れてるか~? 咲ちゃーん?」

 

 咲は剣を両手で持ったままプルプル震えている……。〈恐怖〉ともまた違う暖かい〈高揚〉、汗が流れていた。

「何というか……先に言って……と。あと火を灯す(イグニッション)書いてないよ……」


「おまいう」

 桃花先生は呆れた。


「地獄〈パルス〉の神様〈ファルシ〉の奴隷〈ルシ〉が楽園〈コクーン〉で島流し〈パージ〉かと思ったぞ?」

 ヒメがコミカルに笑いながら大ボケをかます。

 

「おまいう!! てか運営が作ったんだろ!?」

 桃花先生はツッコミ激怒した、作ったのはヒメ達運営陣である。


 そんな様子を、すみっこぐらしの柱の影から、非理法権天の秘十席群がひょこっと見ていてボソリと呟いた。

「俺が勝てない理由が何か解った気がするよ……」


 その言葉は誰に拾われることも無く、風にさらわれた……。

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