第516話「王VS民⑭金色と右目」
蒼いドラゴンは初撃で天上院咲の自由を完全に封じる。
「初見殺しで悪いけど、文法使わせて貰うよ」
次の瞬間、ボフンと煙幕。否、黒い雲だった。
《スキル『文法』が発動しました。三眼ブレスレットの3眼、および天上院咲自身の左目は曇天状態になりました!》
これで外傷もなく、右手首の3眼も左眼も、開眼・閉眼・半閉じ・半開きだろうが問答無用で咲の眼は生身の右目以外全て〈黒い雲〉に視界を閉ざされた。
「わーなにこれ微妙に見づらい!? きもちわる!?」
「これどうやって解くの?」
黄色い髪の桜愛夜鈴は解除方法を蒼いのに聞く。
「解呪方法は、〈1ドル130円〉まで一瞬でも落とせれば治るよ。咲ちゃんの疑信を確信に、そして皆の守護神を信じる力がないと出来ない芸当さ、それを咲ちゃんが生身の右目で確認するまではやめる気無いよ」
天上院姫は蒼いドラゴンに対して呆れる。
「はぁ~~~~お優しいこって!」
創造神は軽口を叩くが、代行体、竜? は重々しく言う。
「託された者達に課す試練としては上々なんじゃないかな、今回に限っては大義名分あるし~♪」
咲はあたふたと、右往左往するしかなかったし混乱もしている。
「何か解んないけど、かなり難しい解呪方法なんじゃないの!?」
夜鈴は咲を下がらせて一歩前に出る。
「いや、たぶん大統領の鶴の一声で下がる。信仰の力、舐めちゃいけないよ。ま、それまではあんたら2悪党とも私が相手してやる!」
言って、四重奏の一角。桜愛夜鈴は神器、天羽々斬を握り振るい、天を割った。




