第387話「第2試合 ジャンプVSレジェンドマン」
◆観客席
咲18は観客席の中、1人で思考していた……ていうか話し相手が欲しい……。
「戦空くんの控え室に行こうかな……、あいや、でも全部見逃すワケにはいかないし……。てゆうか見届ける事が今回のクエストだし。油売っちゃダメか……」
(それにしても、ジャンプさんVSレジェンドマンさんか……)
「ジャンプさんは知ってる、ギルド『脳筋漢ズ』の人だ……。あの人そんなに強かったんだ……」
◆実況解説席
『さて! 次の試合はどう読み解きますか桃花さん!』
『まあ、2人とも強いっちゃ強いんですが。このトーナメントの中では1番レベルが低く見応えが無いように見えてしまいますかもね。最初が決勝戦でしたし。それは仕方の無いことかもしれません。ほうおう座さん』
『ほうほう! とはいえ、2人は肉弾戦ですよね? ワ○パンマンVSス○パーマンみたいな戦闘を予想すれば良いのでしょうか?』
『とはいえ、2人とも今回事前に戦空選手に感化されて〈超能力は邪道、使わない宣言〉してますからね……。通常戦闘しかしないみたいです』
『となると。見応えが無い感じに?』
『というか一撃一撃が必殺、みたいな感じでしょうか』
『そんなナメプで良いんでしょうか?』
『ナペプでココまでは来れないと思いますよ? とはいえ、ジャンプ選手の戦闘能力が未知数です。そこをどう料理するか……でしょうか……』
――カアン! と試合の始まるゴングが鳴った。
「ぜああ!」
「ふん!」
解っていたが、お互い肉弾戦だ。
2人とも激しい攻防を続けている……。
『……なんか、さっきのと比べて驚きが低いですね普通の格闘技を観てるようです』
『格闘技大会だったら、立派な戦闘なんですけどね……夜鈴選手と比べると。やっぱりあと一歩欲しいところです』
「ふんなー!」
「ぜいあー!」
『ところで、ジャンプ選手ってオリオン座に勝ってるんですよね? となると相当強いんじゃ? スタミナも半端じゃなさそうです』
『まあレジェンドマンも創造神ミュウちゃんの保護者ですからね。何をやっても死なないようです』
『となると〈場外負け〉を狙うのが一般的でしょうか?』
『攻防速が揃ってるなら、ソレしか決着の決め手が無いですもんね。ほとんど相撲です』
『ところで、今回は空中戦はありなんです?』
『無しみたいですね。地上戦です』
相撲なら、一瞬で決着がつく。制限時間3分もいらない。30秒あれば十分だ。
故に、一悶着の一瞬の瞬発力で決着がつく……!
ドゴン……!
決着は……。
ゲームマスターが審判をする。
「勝者! レジェンドマン!」
パチパチパチ……。パチパチパチ……。
何故か盛り上がりに欠ける試合に……。
レジェンドマンとジャンプが話会う。
「ふむ……。お互い損な役回りになったな」
「良いって、どうせ補欠の噛ませ犬だ! 次は戦空との対戦だ。そっちでは本気出せよ……! け!」
「他に言い残すことは?」
「く……! 俺じゃ役不足だってことは今回の戦いで解った。だから、もし、別の世界があったら〈シェイク〉って奴に代わってもらうぜ! そっちでは覚悟しろよ!」
「ふふ、ああ。解った。お前の心意気、感謝する」
ほうおう座と桃花が会話をする。
『やはり、国力より実力がものを言いそうですね。やってみなければわからないがこの世界ですけど』
『まあそうなんですけど……問題は次の対戦なんですよねえ~。第3試合』
『あーやっぱりそっち気になっちゃいます? 国力とか能力的に……』
そんなこんなで、第2試合は消化試合で終わった。
◆観客席
咲18は思考する。
「ジャンプさんが弱かった……? いや、そんなはずは無い。あの人は強い、それ以上にレジャンドマンさんがケタ違いに強いんだ。相手は決して弱くない。それ以上に、強かったんだ……」
と、思考し終わった後。再び我に返る。
「あ! 次は私じゃん! 頑張れ咲17!」
そして、試合会場に現れたのは。
ランク1位、不動文武と。ランク8位、天上院咲だった。
と、咲18のとなりに……。
「となり良い?」
「?」
存在を隠しているのに席に着いたのはオーバーリミッツさんだった。
「あ、どうぞ……て! 私の存在わかるの?」
「存在消す消さないは私の専売特許だもん。あんた、なんで2人いるの?」
「あーそれはマルチバースで~。あっちが17こっちが18で……」
「……。あーそ、何でも良いけど面倒ごとには巻き込まないでよ?」
「大丈夫です大丈夫です! 今回のクエストは観るだけですから!」
「クエスト? 観るだけねぇ~……。ま、それとして、相手は世界最強か……どうなることやら」
「む、胸を借りるつもりで頑張ると思います!」
「戦うのあんたじゃ無いでしょ?」
「あ、ま。そうなんですけどね……えへへへへ……」
そんなこんなで、戦いの火蓋が切って落とされた。




