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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第20章「残存する上位空間」西暦2035年9月11日

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第368話「第二次、四重奏VS放課後クラブ4」

 放課後クラブのミチビキがシャンフロに言う。

「シャンフロ、四獣王を1人で相手してくれないか? 戦力的にそうしないと勝ち目がまるでない」

「それは別にいいんだが、別に倒してしまって良いんだろう?」

 それはゴールデンフリーザを4体を1人で相手にするようなものだった。

「かまわない」

「おっけ!」

 シャンフロは勢いよく四獣王のタゲを取りに走った。仲間達のタンク役になるために。


 ミチビキがナナナ・カルメルとスリーにに言う。

「前回みたいに分散攻撃する? それとも円陣組んで固まって戦う?」

「各個撃破できたら理想だけど、無理そう」

「なら円陣を組むか! 皆集まれ! まずは倒しやすい奴から狙うぞ!」

 弱い奴から倒す、は鉄則だが。四重奏4人とも強いのでその言葉に効果は無い。

 なので、眼前に立ちはだかる。敵と戦えば良い。


「まずはスズからだ! 固まって倒す!!」


「ふーん、まあいいけど!」

 スズは刀を構えて臨戦態勢を取る……!

 放課後クラブは固まってスズに当たりに行く!

『ぜあああああああああああああああああ!!』


 黒の騎士、ブロードは思った。

「これ、俺とレイシャ居なくても勝てそうだな」

 巫女レイシャはのほほんと言う。

「でもこれがフィナーレイベントだもん。全力出してあげなきゃ可愛そうだよ」

「……、それもそうか」

 ブロードは〈棄権する〉という選択肢を捨てた。

 どんなに圧倒的な結末が待っていようとも、立ち続ける事を再確認した。


 と……、一通りスズが放課後クラブの相手をした後。

 四重奏が三角形の陣で迎え撃つことにした。


「固まってたら! 逆に囲まれた!」

「皆で力を合わせるぞ!」


『おうッッツ!』


「風神連牙斬!!」

「鈴の音空間展開!!」

「創造と破壊のビーム!!」


 瞬間、各々の防御魔法で防ぐ!

 ――瞬間、大爆発。


 上空では制止した3人の駆け引きが続いていた。


(強いな……さすが……!)

(休んでたって好転しない……! 冷静になるのは良いが相手はそんなことしてたらやられる……ック!)

(EWO2最後のフィナーレイベント……。半端な結末は許されない……でも、四重奏とまた戦える機会はきっと存在する……)


 リスク、咲、姫の攻防は続く……。

(雑念を捨てろ、精神を研ぎ澄ませ、目の前の敵に集中しろ、心を無に……)

(廻りの声は無視出来ない……、結末はこの手で決められる。どうする……どう廻すのが最高最善だ……!)

(中断は無い! 生死は知らんが、勝敗はきっちり決めなければ立つ瀬がない! ク! 迷ってたらコイツには負ける! 何か、何か手は……!)


 初速が速かったのは言うまでも無くリスクだった――。


 決着はすぐついた。

 刹那――。

 攻撃を仕掛けるリスク、迷いに迷って躊躇した咲、それを止めようと盾になる姫。

 ――を、逆手に利用し。――リスク、初めての組み技。

 天上院姫を腕組みで拘束する。

「おねえちゃ……!」


 リスクの火は、珍しく静かだった。彼が初めて入るゾーン領域での言葉。

「――降伏しろ。それが必要最低限だ」

 

 上空で拘束される姫お姉ちゃん。地上で囲まれている仲間達。四獣王のヘイトを一心に集めているシャンフロ……。

 ――脳裏に敗北がよぎる……。

「ま……。」


 瞬間――、地上から【赤い短剣】が空を舞う。

 条件反射の危機回避により、リスクは本人の意思に反して。体が防御反応を取り。リスクと姫の間に【ま】が出来た。

 生死を分ける空白が、出現。と、それを投げたシャンフロは叫ぶ!


「諦めるなぁあああああああああああああああああああ!!!!」


 ズドン!

《シャンフロ、四獣王の猛攻に戦闘不能になりました》


 その、刹那の間から飛んできた赤い短剣を空中で取ったのは。……姫、農林水サンだった。

 ゾーンに入ったサンは合理性を捨てた。


(なるようにしかならん! なるようになれ!!!!)


 瞬間、数撃の斬撃がリスクを襲う。――が、空を切る。リスクには当たらない。

 瞬間、リスクの一撃必殺の腹パンがサンに直撃したと同時。

「――スイッチ」


《農林水サンが戦闘不能になりました》


 まるでスリヌケ、脇腹から飛び出てきたのはサキだった。

 渾身の牙突! が、それも外れる。が、サキは【姉から貰った赤い短剣を左手に持って】言う……。



「ぜああああああああああああああああ!!!!」



 左上から右下に、斜め一線。リスクに、初めて攻撃が当たった。

 ――が、かすり傷だった。


「かすり傷だぜ、え!?」

 その傷からは激痛が木魂する。何度も、何度も傷が響き、反響・反復する。傷の痛みが何度も何度も反復する!

 

「!? 何したんだ!?」

 理解できないリスクがサキに対して、聞く。サキは魔法の言葉を口にする。



「――反魂はんごん――」



 その言葉だけを聞いて、ようやく理解したリスクは。痛みに耐えきれず。空から地上へ落下した。


 満身創痍の放課後クラブの面々の前に、最強。リスクが落下して地面に落ちた。

 四重奏、ブロード、レイシャ、スズは唖然として観てから。3人は視線を交わしながらお互い頷いた。


 リーダー、ブロードが言う。

「降参だ、これ以上は。何も生まない」


 ――。決着がついた。

 四重奏の負け、放課後クラブの勝ち。後には、それだけしか残らなかった。



 しかし、この歴史的瞬間をきちんと実況と解説をする義務がこの2人にはあった。

 湘南桃花と秘十席群である。桃花が言う。

『無粋だと思われるかもしれないけど、これだけは解説を聞かせて! 『反魂はんごん』って何!? 』

 反魂とは、死者の魂を呼びもどすこと。死者をよみがえらせること。である。


『ん~。たぶん今まで受けた体の傷を相手に蘇らせる。タイムショックとは違うんだろうけど。ん~たぶん、今までの危険を誘発した事へ対する。……要するに今までの【報いを受けろ】って事だと思うぜ』

『……ふむ。ん~でもそれって神様よりも偉いものなの?』

『ん~解んないけど。今までのそれ相応の報いを受け続けて、飛べなくなるほどに痛くなって。倒れたんだと思うぜ。彼は』

『意味がわかるような解んないような……』

『赤い短剣の攻撃だから、過去に戻って誤差修正してきた。全ての恨み辛みの集大成って感じの痛み。ま、怨念だな。それの反魂付加のひと傷……』

『傷としてはあまりに小さい跡だけど、重責は一生残るような傷……でいいのかしら?』

『ま、彼と言う存在が守られるかどうかは解らない。桃花と俺、群は。それ以外の外の世界をほぼ知らないし、観てないからな』

『あとは、皆の審判に委ねられる。って事なのね……』


 ――かくして、EWO2。フィナーレイベントの幕は閉じられた。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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