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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第17章「第3回EM大会」西暦2035年7月22日

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第328話「ヤエザキVSアリス」

 4Cエリア上空。

「ミュージックスタート!」

 ハイテンポな楽曲が流れ始める。不思議の国のアリスの曲。かっこロックバージョンが流れ始まる。それはまるで、ボス戦。しかも強制負けイベントのような雰囲気だった。


「桃花さんとリミッツちゃんの姉貴なら、遠慮はいらないよね! 本気で行くよ! 〈エボリューション・極黒〉! 全てのステータスがMAXになる!」


「なるほど、最強化ね。行くわよ上海、東京、ニューヨーク!」


 アリスの人形の名前だろうか。何故か地球の有名都市の名前だった。上海は剣、東京は盾、ニューヨークは杖を持って向かってきた。


「せい!」


 ヤエザキの剣の攻撃で、上海の剣砕け。東京の盾は砕け。ニューヨークの杖は砕けた。

 そして、「これでトドメ!」と勢いのままアリスに一気にたたみ掛けるヤエザキ。

 

 そして、アリスは倒された。


《アリスは倒されました》


「なんだ? あっけないわね……」


 しっかりと、ゲームのチャット欄も明記された。

 完全決着だ。しかし、金色の八咫烏の2人は笑っている。


「?」


 と、そこに()()()()()()()が現れた。

 どこからともなく声が聞こえる。

『色々な回避行動が取れるけど、今回はコレにしましょうかしら』


「何!? この心に直接語りかけるような」


《アリスのアビリティ『運命操作』が行われます。因果律逆転の操作が行われました!》


 ヤエザキのステータスログにはそのように流れてくる。やばい! まずいのが来る!?


()()()()()()()()()()()()()()()!』


 パチン――!


 瞬間、ヤエザキは()()()()()に剣で串刺しにされている、奇妙な状態に陥った。


 そしてアリスは、攻撃を仕掛けられてから。何もしていない。上空で突っ立ったまま。仁王立ちしている。


「説明しよう。ヤエザキちゃんが【3体の人形を倒した】事象を逆転させたのさ」


「かはッ! な……!?」


「それが、キミの運命さ。今回はね、そういう世界線に飛ばした」

 つまり、3体の人形をまんまと倒してしまった。その()()()()を作り上げてしまったヤエザキが悪い。まんまと罠に引っかかったと言うわけだ。


 HPは0になった。

 そしてヤエザキは。最後に捨て台詞を言う。


「覚えてなさいアリス。……次は必ず勝つ!」


「面白い。やっぱ主人公はそうでなくっちゃね、じゃ次の対戦を心から楽しみにしてるよ」


 こうして、ヤエザキはポリゴン片となって砕け散った。


 あとには、3人と1人とドラゴン1匹が残った。


 アリスが問う。

「なにかするの? ゲームマスター」


 農振水サンが答える。

「いや、決闘の約束通り今回は引こう。だが、予告する。……次は遠慮無く勝たせてもらうぞ!」


 ゲームマスターの宣戦布告が入った。

 アリスは「ええ、ご自由に」と言うに留めて。全員はこの場を散会した。


 ◆


 5Eエリア、ダブル王国。

 ギルド本拠地、リスポーン広場。


「だー! もう訳わかんないウチに負けたー!」


 ムキー! と、ヤエザキは吠える。その3分後、フェアリーマザードラゴンに乗って農林水サンがUターンしてきてくれた。


「どうだった? 初面会は?」


「どうもこうも意味不明だよ! 攻略方法が全く頭に浮かんでこない!」


 天上院姉妹の談笑が始まる。そこにはこのクエストに参加する沢山の人から目を、耳を傾けられていた。


「おい観ろよ。最長文学少女ヤエザキだ……」


「ゲームマスターもいる……なんかもめてるぞ?」


 外野がガイヤガイヤと騒いでいるウチにも、話は進んでゆく。


「てゆーか、アレでBランク5位!? どうみてもSランクの強者でしょ!? なんでアノ地位!?」


「ヤエザキと同じで、エンジョイプレイヤーなんじゃないかな? ほら、あと確定事項を作ってからで無いと何も出来ない所とか。攻撃条件が普通と違う」


「……、なるほど。てか冷静ねお姉ちゃん」


「まぁ、ゲームだしな。ポーカーでも熱くなったら負けじゃし?」


 なるほど、そういう見方もあるのか。と思うヤエザキ。ゲームにはゲームなりの戦い方がある。と言うことだろう。


 そうこうしているウチに。対策を考えているウチに全てのエリアが色で埋まった。ここからが知的境界線バトルの始まりである。


 大型モニターにはクエスト中の全ステージの陣地の色と地名。右横には、公式掲示板で喋っているプレイヤーの書き込みが流れている。


 スレの内容は、大いに賑わっている。やはりイベントはこうでなくっちゃと思う2人であった。


「第1フェーズ終了ってところじゃな」


「うん。これから何処を攻めようって話になるのね」


「そうなる、咲はどうする?」


「ん~、3Eエリア。十字の墓地に拠点を移そうかしら。面白いことが出来そうだし。内容は……」


「面白そう、じゃなくて面白いことか。よし! 乗った! 一発かましてやろうなのじゃ!」


 こうして、ギルド『世界観探索隊』の2人は。3Eエリア。十字の墓地へとドラゴンに乗って移動を始めた。


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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