表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第13章「少女は異世界ゲームで名を上げる。」西暦2035年7月3日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

313/789

第273話「ヤエザキ杯:咲VS姫2」

「よし、じゃあ初手はこれじゃ」

 姫はパチン。と軽く指パッチンをした。

「!?」

 咲は最初は何事かと身構えたが、その違和感はすぐに聴覚の情報遮断という形で気づかされた。


《スキル『絶集中ぜつしゅうちゅう』を発動しました》


 五感を1対1の動作音のみに研ぎ澄ませた集中力。その視野・聴覚・感覚はノイズというノイズを削ぎ。ネットを介して他者の共感覚を感じる行為の全く逆。今までの培ってきた、心域ゾーンとは全く逆。

 自分という名の精神エネルギーを動物的野生の感で、『気配を自らの意志で消し』動く。故に絶無状態の相手の気配を察知することは困難である。だから、ネットの世界でありながら。マウスボタンを軽く1クリックしたら情報がずらりと並んで判断に迷う……。どころではなく、サイトの情報欄どころか。ネットを〈断絶〉されてしまったかのような何も得られない虚無感に襲われる。

 さながら忍者。


 元々、天上院姫は職業は忍者。姿形も変わっていない。

 天上院咲は戦慄する。目ではそこに〈イる〉のに、視覚以外の感覚が遮断されているのだ。観客の声も、自然の音も。鳥の呟きも、不自然なくらい〈無音〉。いや、実際にそこに居るのだ。咲は自身の身体を手で確かめるが、しっかり感触はある。つまりしっかりとイる。

 解っていることと言えば。何千万人という人とネットで繋がっている、というのにも関わらず。その繋がりが途端に感じ取れない〈ぜつ状態〉になっている。

 

 どころか、百花繚乱だった観客や豪華な闘技場すら黒色に塗りつぶされ。何も情報が入ってこない。

「何これ? どういうこと?」

 自分の声は骨伝導でしか、耳に聞き届かない。……息は出来る。ということは……。


(明らかに状態異常系統の技! デバフをかけられたんだ!!)


 デバフをかけられたことすら感じられない。と、その時。暗闇から苦無クナイ手裏剣しゅりけんから飛んできた。

 風きり音も、自身が剣を握る感覚も、鉄の凶器を咲自身の力で弾き返した皮膚感覚も無かった。


 ゲームマスター姫は言う。

「ふむ、合格じゃ。では元に戻してやろう」

 姫はパチン。と軽く指パッチンをした。

「!?」


《スキル『練集中れんしゅうちゅう』を発動しました》


 咲は通常以上のオーラを【出させられる】。

 途端に歓声や騒音が再び戻ってくる、イヤ。通常の10倍返しで帰って来た!

『わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

「つうッ……!?」

 五感が強烈に体に響く……! ドンドン! パフパフ! ガンバレー! 負けるなー! イケー! などなどなどそれこそ通常以上に色々な感覚が体を通して伝わってくる。

「あっはっは、今度は逆にバフをかけてやったぞ。喜べ我が最愛の妹よ!」

「これが、今のお姉ちゃん……!」

 姫は3本の苦無クナイをクルンクルンさせ、お手玉をして遊ぶ。

「おいおい、まだ私のターンでカードを1枚攻撃表示でセットしただけじゃぞ? これからこれから」

 つまり最初の1枚目の効果モンスターカードを攻撃表示でフィールドに召喚しただけだ。と、言いたいらしい。それだけでビビるか普通? と言いたいらしい。二度言ってみた。

「上等! なら見せてあげるわ! 私の成長を!! 私の進化を!!!!」

 今度は妹、咲のターンらしい。相変わらず妹に甘い姉、良くも悪くも脇が甘いらしい。


「溢れ出る魔力よ! 限界を超える! はあー!! エボリューション・極!!!!」


 ギュインギュインギュインギュイン!!

 ステータスオールMAXとなった状態で。咲は足と地面に力を込めて、全速全身で姫姉目がけて前へダッシュした。

 祭りは、まだ始まったばかりだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ