第264話「正規版スタート」
ヤエザキが、OSTCを一回崩して。元に戻した状態で、改めてスキルを習得するか。はたまた、レベル上げをしてからスキルを習得するかを迷っていたら。運営からのアナウンスがステータス画面にポップアップしてきた。
驚いたヤエザキは「ヒエア!」と変な声を出したが。すぐに落ち着いて、内容の画面を観る。どうやら修正と、正規版スタートらしい。
《運営アナウンスです。システム修正と、正規版スタートのお知らせです。『エレメンタルワールド~リビルド・キーデータ~』が1話進むごとに。『エレメンタルワールド・オンライン2』のレベル上限をレベル3上昇するように連動しました。したがって現在のシナリオ進行が6話まで進んでいますので。EWO2のレベル上限はレベル18です。以上の事を、了承していただいたプレイヤーから。正規版がプレイ可能となります。》
「なるほどなるほど。つまり、今の上限MAXレベルは18ってことか」
そうと解ればレベル上げだ。変にイベントに入ってしまったらレベル上げがストップする可能性がある。今のうちに、イベントに没頭する前に上げれるレベルはなるべく限界まで上げた方が良いだろう。
「最初の6話までなんだから、さっさとレベル上げても良いよね!」
そういうことで。雑魚モンスター狩りをやりやりやりまくり……。
時間が飛んで、ゲーム開始から6時間後。
ちゃっちゃかレベル12まであげたヤエザキであった。
「これでスキルポイントは12……。これならまともなスキルツリーが作れそうね」
そう言うことにして、今日はログアウトした。
《ログアウトします、ヤエザキ様。お疲れさまでした。》
「ふう、今日も色々あったなあ~」
ゲームにログインしていなくても。オフライン状態なら学校でもスキルツリーの構成が考えられるからだ。
というわけで、今日は寝て。明日の学校でスキルツリーの構成を考えて。そのあと正規版をスタートさせよう。
そう誓って、電気を消して。「おやスヤァ……」した天上院咲だった。
◆
現実世界。西暦2035年6月2日、放課後。
結局、何にも決まらないまま再びログインした。
《ログインします。いらっしゃいませヤエザキ様。》
場所は再び〈桜ヶ丘公園〉、再び悩み悩み悩むヤエザキ。
ヤエザキは3つあるSTCとにらめっこしていた。
(う~ん。いくら私がオールラウンダーを自称しているとしても、取れないスキルは取れないのよねえ~。とりあえず最初のスキル1の奴は全部4ヵ所取るとして。OSTCはレアっぽいから2段目までは行きたい。……でも全部は無理そうだし)
最終的にどのレアスキルを取るかによるよね。と勝手に納得する。
この時点で、〈斬空〉〈地図〉〈風操〉〈神経〉を取ることは確定。
あと、後で聞いた話だが。どうやら一度レベルを上げ始めて。スキルを解除したら、レベルはリセットされるらしい。
つまりそこにあてた経験値は没収。まあわかりやすい。あくまで帰って来るのはスキルポイントだけらしい。
(そこは単純明快にしたのかな? 経験値が帰って来る方がありがたいけど、操作がめんどうだしね)
つまり、一度決めたら。あんまり動かせないことを意味していた。
残りSPは8ポイント……。
「ん~……。8かー……。」
昨日オススメされた〈風温〉と〈思考〉を取るのも良い。でもあの時とは状況が違う。
あの時は3段目のスキルまで届かないからそう言う構成にしたのだ。でも今はポイントの振り方次第で届く……。
ズバリ、一番欲しい3段目のスキルは……?
「やっぱり、私と言えば〈エボリューション・極〉よね! てことは標的は〈極色〉か〈進化〉に絞られる!」
どっちか一つしか選べず、取れないのならば……。
「まあ、〈極色〉よね……」
というわけでその流れでツリーで繋がってる〈円舞〉も取ってから〈極色〉を取る。
残り2P余った……。
もし使うのならば、射程範囲は2Pのスキル……。
〈風温〉〈風圧〉〈運動〉〈思考〉〈跳躍〉〈受流〉〈鷹眼〉となる……。
「えぇ~~~~~序盤でしょ~いま~~うわ~~どれも難しい~~!!」
選択肢が多くて流石に長考しそうなので。マゼンタに助け舟を出した。
「どうしようマゼンタ……」
マゼンタは自分では決めず。あくまでも私見を言うことにした。
『そうだな。1つづつ解説しよう』
「お願いします」
『状況が変わったが。〈風温〉は相変わらずおすすめだ、温かくも冷たくもできる。〈風圧〉圧縮と解放がある意味できるが、環境に左右されやすい所が欠点だろう。上手く使えば空中で〈吸着〉出来るし空も飛べるが。ヤエザキはあまり空を飛んだことが無いのでお勧めしなかった。〈運動〉はそのまま身体能力の向上、何にでも応用が効くが……正直〈運〉というのがどのように左右するのか俺にはわからないから。わからないからオススメは出来ない。〈思考〉は前も言ったよな? ここは省略する。で、新たな選択肢の3つだが。〈跳躍〉〈受流〉〈鷹眼〉だが、とりあえず〈鷹眼〉はオススメしない。どう考えても中級者から上級者向けだ。序盤で覚えるべきじゃない。俺は昔、戦空にも『基本は受け身だ』と教えたことがある。つまりこの中で俺がオススメするのは……』
そこまで聞いて、流石に言いたいことは解ったヤエザキ。
「〈受流〉……。パリィですね、お姉ちゃんが使ってたあの。あのパリィ……」
マゼンタは知らないが。ヤエザキにとっては思い出深い技だ。〈エボリューション・極〉の対となるのと言えば、間違いなく互角に渡り合った〈パリィ〉だろう。
自分では使ったことは無いが、その威力と効果は強烈に心に焼き付いている……。
「お姉ちゃんの〈受流〉、凄かったもんね……」
『?』
「何でもない、こっちの話。じゃあコレに決めるね」
そう言うことで、最後は〈受流〉に決定した。
《SP1を消費して〈風操〉を習得しました。》
《SP1を消費して〈神経〉を習得しました。》
《SP1を消費して〈斬空〉を習得しました。》
《SP1を消費して〈地図〉を習得しました。》
《SP2を消費して〈円舞〉を習得しました。》
《SP2を消費して〈受流〉を習得しました。》
《SP4を消費して〈極色〉を習得しました。》
《プレイヤーヤエザキ。正規版プレイを開始します。ようこそEWO2の世界へ!》
ヤエザキ/魔法剣士レベル12
◆私服姿◆
現実世界の服装がそのまま反映される。なお半裸ではログインは出来ない。
現在詳細不明。
◆持ち物◆
現実世界の所持している持ち物を1つだけ設定して持ってこれる。
現在詳細不明。
◆所持STC◆
〈原初のSTC〉
〈ヤエザキのOSTC1〉
〈ヤエザキのOSTC2〉
◆スキルレベル◆
〈風操〉SP1 レベル1
〈神経〉SP1 レベル1
〈斬空〉SP1 レベル1
〈地図〉SP1 レベル1
〈円舞〉SP2 レベル1
〈受流〉SP2 レベル1
〈極色〉SP4 レベル1




