12 楽しいお見合いとお茶会
エルクレイ様との会話は凄く楽しい。
美味しいデザートと紅茶を頂きながら、みんなと一緒に楽しく会話がしたくてエルクレイ様に提案をした。
「エルクレイ様、後ろにいる皆さんと一緒にお茶をしたいのですが……駄目でしょうか?」
エルクレイ様は優しく微笑み。
「ココネが良いなら是非お願いしたい。
この宿屋にいる皆も一緒に無礼講で、お茶を楽しみたい」
私は微笑みながら頷き、調理場と宿の広間にいる皆を呼びに行った後、食堂の後ろの隅に待機している家臣の方々に声をかけた。
「初めまして『ココネ』と言います。
一緒にお茶を飲んでくれませんか?」
エルフ族の姉妹は喜んで、私とエルクレイ様の間に入って来た。
「エルクレイ様、先程の様な失態は駄目ですぞ!」
「…………」
宰相もエルクレイ様の横へ座り、さっきのような失態をさせないように見張るらしいです。
先程の様な失態とは、きっと私の指を舐めた事なんだろうなーーと思った。
「あの、エルフさん達は4人姉妹なのですか?
宰相さんは、狼族さんですか?」
戦闘メイドである、エルフ族のレイラ、レイナ、ルルア、ルミアの顔がパァーッと笑顔になり、質問に答えてくれた。
「私レイラとレイナが姉妹なんですよ。
ルルアとルミアは双子で、従姉妹なんです」
レイラ、レイナ、ルルア、ルミアはスコーンと紅茶を飲みながら、楽しそうに教えてくれた。
「そうなんですね。
凄く仲良しで羨ましいです。
あの……良ければなのですが、私と、私とも仲良くしてもらえると凄く嬉しいです!」
レイラ、レイナ、ルルア、ルミアはニコニコした笑顔で頷き「「「「こちらこそ!」」」」と言ってもらえた。
私は宰相さんを見て、言葉を待った。
「はい、私は狼族のピートと申します。
宜しくお願いします」
私は椅子から立ち上がり、会釈をした後ピートさんと話をした。
「ピートさんは、エルクレイ様の補佐とかをして過ごしているのですか?
ピートさんもですけど、皆さんは休憩とかをとっているのですか?
休める時はゆっくりして下さいね」
「ココネ様は、お優しいのですね。
ありがとうございます。
そんな風に言ってもらえたのは初めてでございます。
私共に『さん』付けは不要ですので敬語無しで話して下さい」
「えっ、でも……」
「私達の事も『さん』付けは無しで、敬語も無しでお願いね!」
「……分かった。
皆ありがとう」
「「「「うん!」」」」
「あの……エルクレイ様がお休みの時は、宰相も一緒に来てね。
私が肩を揉んだり、リラックス出来る様にしておきます」
宰相のピートは、スコーンにイチゴジャムをつけて食べた時に「美味しい」と言ってくれた。
エルフ族のレイラ、レイナ、ルルア、ルミアがエルクレイ様と宰相のピートを睨みながら、言いたいことをハッキリと言っている。
「エルクレイ様とピートだけズルイ!
私達もココネに会いたいのに、ズルイ!」
「そうだそうだ!
2人だけズルイ!」
「私も来たいのに!」
「ズーールーーイーー!
ココネ、私達は来ちゃ駄目?」
エルフの耳が垂れてる。
「是非、皆さんで来て下さい。
お待ちしていますね。
凄く楽しみです!」
私はアリーシオン国の皆さんと、スズラン宿の皆とで楽しいお茶会を過ごした。
「面白かった!」
「続きが気になる!」
「早く読みたい!」
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