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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第691話 購買の練習は

 施設は整った。


 と、エディから知らせが届いたのは……マリアナちゃんにペット事情のお説教した翌日。


 早いかと思っても、マーベラスさんの鍛治仕事ってちょっと以上に特殊な方法だから仕方がないのかな? 場合によっては一瞬で終わっちゃうし……恐るべし、職人技!!


 とりあえず。この通達が来てから、前以て考えてた『練習』を実行することは決まってたので。今日あるポーションパンの中でもいくつか……を選抜し、軽く包装したらケースの中に入れ、あとは亜空間収納の中に。


 いくつか繰り返したら、店番をルカリアちゃんたちにお願いして僕はキリアさんとマリアナちゃん、カウルを連れて学園の建設地へと向かうことにした。



「……俺も行く必要あるんすか?」



 たしかに、キリアさんは運搬の意味で来ても意味がないかもしれない。


 とは言え、販売接客の練習をしないって理由にはならないからね? 今日はその研修のために同行してもらいました!



「業務を並行して覚えるのは大事なことだよ」

「……たしかに。露店に持っていく以外、雑務っすから」

「なので、今日はお試し。マリアナちゃんはお客さん役ね」

「はい!」



 ただ、購買設置のコーナーに行けば! マーベラスさんはともかくエディもいて、お互いなんか言い合ってた??



「俺が先!」

「ワレかて功労者!」



 エディは本当は王様だけど、他にも関係各者がいるので敬語抜きに近い喋り方してるけど……怖くて誰も近づかない感じだ。なんで、ギルハーツさんとかいないの!?



「おーい、エディ? マーベラスさんも何しているんですか?」

「「ケント!!?」」



 こっちに気づくと、間合いを詰めて来そうだったから……すぐにマリアナちゃんをガードするのに、キリアさんと立ち位置を変えた。悪いけど、キリアさんの方が大きいし盾になりやすいからね。



「……生徒予定の子に変なもの見せないでください」

「変?」

「変なんか?」



 自覚ない人には、マーベラスさんにも容赦なくゲンコツお見舞いしておきます!! ひ弱じゃないけど、握力は生地仕込みや鉄板持ったりで意外にあるから……ふたりとも痛がっていました。結構本気で。



「とりあえず。僕とキリアさんが販売員になるので、マリアナちゃんには早いけどお小遣い。エディとマーベラスさんは自腹で買ってください」

「「えぇえ!?」」

「……おこづかい?」

「ただじゃ買えないのはこれからだよ? だから、早めにお給料」

「あ、ありがとうございます!!」

「それで全部じゃないから、このあとお昼ご飯に食べたいと思う分だけ買う。まずはその練習かな?」

「は、はい!」

「あっしがおすすめ教えるでやんすよー!」

「ありがとう!」



 まだエディたちは色々騒いでいるけど、本来の目的はこれだから無視無視!! エディはそれでも、購買の練習が必要だと数名は関係者集めていたけどね? ほとんど初対面の人たちだったけど、興味ある感じなのは嬉しかった。

次回は月曜日〜

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