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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第675話 制服が出来ました

 商品改良と、一部露店販売が決まったあとくらいに。


 ようやく、新制服の完成が出来たんだ! 僕やラティストのもリニューアル版で作ってもらいましたとも!! 僕は白でラティストは黒のコックスーツ。キリアさんにはちゃんと紺色のを用意したけど……イケメンは何を着ても似合うなあ?


 ラティストは美青年だから、美しい寄りだけど……弟のジェイドは若干可愛い寄り。



「わぁ! ぼくの服!!」



 もちろん、最年少のリトくんにも製作依頼したよ? 成長期になるけど、型紙のいい機会になるだろうからって服屋さんは採寸の時に張り切ってた。


 たしかに、専門学校が出来れば……実習の時に買う必要あるもんね? バイトでもレンタルがあるくらいだったし、量産品を作るいいきっかけになって欲しいな。



(むしろ、エディに伝えれば……その可能性を記録してもらえるし)



 仕事増やしがちだけど……まあ、お互い仕事があるからしょうがないもんね? リリアちゃんとの婚約パーティーも近いから、ポーションパンは二人の好みのを詰め合わせしようかな? 魔法鞄があれば、二人で好きなの選べるしね?



「店長、接客側はこうなりましたわ!」

「……足元、スースーしますぅ」

「それでも膝下ですわよ?」

「うん、可愛い!!」



 今まではルカリアちゃんに自分の気やすい服で任せていたけど……緑とクリームがベースで、ワンポイントに赤のタイとかカッコかわいい。帽子はちょっとベレー帽風。さすがはセンスいいなあ……。



「あらぁ! 可愛いじゃないー!!」



 ちょうど、お客さんとして来てくれたルゥさんが女の子ふたりの制服を見て褒めちぎってくれた。結婚しても、家以外は職場が別々なので、お昼ごはんが基本別々なのも仕様がない。


 サーラちゃんはルゥさんと会うの初めてなんだけど……ビキニアーマーを見てドキドキしてしまっている。たしかに、女の子でもドキマギしちゃうよね……。



「男は色違いコックスーツにしました。リトくんは僕の簡易版ですが」

「あら、可愛らしいー。これから大きくなるから、いっぱい着古していいわよ?」

「はーい!」

「いい返事ね?」



 背丈が伸びて、体力がついた頃には……ここにはバイト以外しばらく専門学校に詰めるだろうけど。それはそれだからね? まだまだスケジュール組んでいないし……今すぐにリトくんが離脱も困るからね? 立派な戦力だから! キリアさんが慣れたとしても、ポーションパン作れないもん!!


 ルゥさんを皮切りに、制服は常連さんとか色んなお客さんに褒めてもらえることが出来た。お金はたっぷりあるから、経費として使えるところが出来て良かったと嬉しく思う。


 そう言えば、この世界って確定申告みたいな税金面の仕組みなかったけど……いいのかな? ロイズさんに管理してもらっているから大丈夫かと別日に聞けば。



「おう。あそこの家賃とかはポーションパンの売り上げから引くって契約時に言っただろ? 金の貯蓄も金庫はうちの最古で最高のもんを使ってっから心配すんな」

「……経営初心者なので申し訳ない」

「そりゃそうさ。お前さんもこれから学んでいきゃいい」

「はい」



 イーシャ様が転生させてくれた世界の人たち、基本的には友好関係結びやすくて楽しいなあ。


 次の段階もひとりで決める必要ないし、ゆっくり腰を据えて頑張ろう!!

次回は金曜日〜

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